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多文化共生コミュニケーション学会:舞台芸術を通して文化を体験する― 新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』鑑賞会 ―

多文化・共生コミュニケーション学会は、文学部コミュニケーション学科とグローバル教養学部心理コミュニケーション学科の学生と教員で構成され、ニュースレターや研究誌の発行、講演会やイベントの企画・運営を行っている団体です。 知識として学ぶだけでなく、実際の文化体験を通して多文化共生を考える取り組みを大切にしています。
2025年12月21日、新国立劇場オペラパレスにて、新国立劇場バレエ団による『くるみ割り人形』を鑑賞するイベントを実施しました。 当日は、学会役員や教員、会員あわせて約30名が参加し、クリスマスシーズンの雰囲気の中でバレエを鑑賞しました。

今回鑑賞した『くるみ割り人形』は、2025/2026シーズンに新制作された新国立劇場オリジナル版です。 振付を手がけたのは、演劇など幅広いジャンルで活躍し、オリヴィエ賞など世界的な評価を受けてきた英国の振付家ウィル・タケットです。 古典バレエとしての魅力を大切にしながら、ユーモアと色彩に富んだ演出が加えられ、子どもから大人まで楽しめる舞台が創り上げられていました。​

学会主催のイベントでは、鑑賞そのものだけでなく、事前に学び、準備したうえで文化体験に臨めることが大きな特徴となっています。鑑賞会に先立ち、12月16日には高橋京子先生(グローバル教養学部・文化表現学科教授)による事前勉強会が行われました。 バレエを初めて鑑賞する学生も安心して舞台に臨めるよう、『くるみ割り人形』のあらすじや従来の上演との違い、振付・演出・美術を担当するスタッフの紹介、当日の服装なども説明がありました。

鑑賞後の振り返りでは、舞台全体の構図や衣装の美しさを味わえたこと、音楽や舞台美術、ダンサー一人ひとりの動きに引き込まれたことなどが、印象深く語られました。また、「普段なら一人では経験しないことができた」「事前勉強会があったことで、初めてでも参加しやすかった」といった声もあり、学会というコミュニティがあったからこそ実現した文化体験だったことがうかがえました。

バレエから考える多文化共生

バレエは、言語に依存せず、身体表現や音楽、舞台空間によって感情や物語を共有する芸術です。 今回の鑑賞会は、異なる背景をもつ人々が同じ舞台をともに体験し、事前の知識共有によって「わからなさ」や不安を乗り越え、高度な舞台芸術を学生にとって身近な学びの場としてひらくことで、多文化共生を体感的に学ぶ機会となりました。

グローバル教養学部心理コミュニケーション学科准教授 竹野真帆

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