20251222
12月14日(日)、オープンキャンパスと同日に、日本語学校に在籍する留学生や外国ルーツを持つ高校生を対象とした特別企画を開催しました。当日は、多様な文化的背景を持つ参加者が本学キャンパスに集い、フェリス女学院大学の国際色豊かな学修環境や学生生活を体感する一日となりました。
はじめに、本企画の趣旨説明とプログラム概要の紹介が行われ、その後、本学で学ぶ私費留学生2名による学生生活紹介が実施されました。1年次の留学生からは、実践的で学ぶ楽しさのある授業内容や、日本語学校で学ぶ日本語と大学で学ぶ日本語の違い、日本人学生との交流機会の多さについて紹介がありました。また、ボランティア活動や学生広報活動など多彩な課外活動に触れ、「迷ってもまずは一歩踏み出すこと」「失敗を恐れず、自分を信じて挑戦してほしい」と、参加者に向けたメッセージが送られました。


続いて、3年次の留学生からは、学内の学修環境や留学生向けの支援体制について紹介がありました。あわせて、地域イベントや教育現場での異文化交流など、社会とつながる学びの実例が共有され、日本での進学や将来を見据えた日本語力の重要性についても語られました。資格取得にとどまらず、「読む・書く・聞く・話す」の4技能、特に話す力を日常的に伸ばすことの大切さが強調され、発表後のQ&Aでは日本語学習に関する質問が多く寄せられました。
その後の授業体験では、大学1年次の日本語授業で扱う「トピックセンテンス」をテーマに、「大学生と高校生の違い」を題材としたグループワークに取り組みました。大学の授業科目「プレ専門ゼミ」で日本語教育学を学ぶ2年生が各グループに入り、参加者をサポートしながら意見交換を行い、学習者の視点を意識した関わりを実践しました。ギャラリーウォーク形式で成果を共有する場面では、多様な表現や考え方に触れる機会となりました。
イベントの締めくくりには、本学で開設している「日本語教員養成講座」の科目の1つである「日本語教育実習」を履修する学生が企画したキャンパスツアー&クイズラリーを実施しました。キャンパス内の主要スポットを巡りながら交流を深め、和やかな雰囲気の中でイベントは終了しました。今回参加した学生にとっても、日本語学習者と直接関わる貴重な機会となり、日ごろの学びを実践につなげる場となりました。 本企画は、本学が大切にしている国際性と多様性を体感できる機会となりました。

