20250708

2025年7月3日(木)、国際協力NGOジョイセフの職員の栗林桃乃様に「ジェンダー×国際協力×キャリア」をテーマにオンラインでご講話いただきました。文学部コミュニケーション学科の授業「コミュニケーション学探求13」の履修生および、ポスター掲示を見て有志で参加した文学部や国際交流学部の学生が受講しました。
ジョイセフは、すべての人が自分の意思で生き方を選択できる世界をめざして、基本的人権であるSRHR(性と生殖に関する健康と権利)を推進する、日本生まれの国際協力NGOです。とりわけ、女性と脆弱な立場にいる人たちが、みずから命と健康を守り、性と生殖における自己決定権を持てるよう、啓発活動や適切な保健サービスを提供できる環境整備などの支援活動を国内外で行っています。ご講義では、栗林様ご自身のキャリア(大学卒業後、他業種での勤務を経て現在のNGO職員としての活動に至るまでの経緯)や、ジョイセフの国内外での取り組み、あらゆる性の在り方や生き方について皆が考えていくことの大切さなどをお話しいただきました。
講義後には質疑応答も活発に行われ、学生たちにとって、将来の進路や社会課題との向き合い方を考えるうえで充実した学びの機会となりました。

講義後、受講学生には感想や気づきを自由記述で提出してもらいました。そこに綴られた声の一部をご紹介します。
「途上国への支援は、『やってあげる』というよりも、地元の人が知識や稼げるスキルをつけ、自分たちで施設などを維持していくことを大切にしているというのが良いなと思った」
「女性の健康を守ることも、男性の問題を考えることも必要だとわかった」
「栗林さんが大学生のときに海外の人に『負けていられないな』と思ったというお話に共感した。自分も何ができるか考えていきたい」
お忙しい中ご講義いただきました栗林様に、心より感謝申し上げます。
執筆者:グローバル教養学部心理コミュニケーション学科准教授・大上真礼