20250422

2024年度 海外環境フィールド実習(キリバス)を実施しました

2025年2月26日~3月8日まで、キリバス共和国のタラワ島にて、受講生15名が海外環境フィールド実習に参加しました。

キリバス共和国は地球温暖化による海面上昇が原因で「数十年後には沈む」とも言われています。高波の被害を軽減するために、受講生は砂浜にマングローブを植えて護岸を支援しました。また、一年のうちで最大の満潮を観察しました。ほかにも発展途上国の自立にむけて重要な教育現場や日本による国際協力の現場を視察することも目的としています。2012年度から隔年で開講しており、微力ながら積算で8000本を植樹してきました。

干潮の時間帯に全員でマングローブの胎生種子600本余りを植えた
女性の自立・連携をめざしたセンターで、天然素材の小物入れを制作
幼児教育の現場で園児・先生方とも歌や踊りで楽しく交流した

日本の援助による港湾施設を見学

受講生の一人は「大学の講義での「途上国の情報は、ネットやニュースで得られるものでも遅れていることがある」という先生の言葉が印象に残り、実際に現地の現状を自分の目で見て肌で感じたいと思うようになりました。渡航直前にはさまざまな不安や心配がありましたが、実際にキリバスを訪れると、人々の温かさに触れ、私にとって居心地の良い場所となりました。現地での生活を通じて、海面上昇だけでなく、栄養失調やゴミ問題など、多くの課題を抱えていることを実感しました。今後の目標は、この経験を活かし、多くの人にキリバスの現状を伝えることです。まずは、秋の大学祭でキリバスの展示を行い、来場者された方々にこの国の魅力や課題について知ってもらいたいと考えています」と熱く語ってくれました。

執筆者:グローバル教養学部 国際社会学科 教授 佐藤輝

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