20250415

2025年3月10日~22日、ベトナムのフエでアジア現地実習を実施しました。この実習は、ベトナムの環境・社会問題の実情を現地の専門家から学び、学生達と交流しながら様々な学びを得ることを目的としています。フエは様々な環境問題を抱え、気候変動の影響を大きく受ける地であり、その実情、対策や今後の国際協力のあり方を現地の学生達と共に考える機会としています。
実習ではフエ(フエ科学大学環境科学部)を拠点として様々なフィールドワーク、現地の実情を学び、ダナン、ホイアンやハノイも訪れました。献身的にサポート頂いたフエ科学大学環境科学部の先生方、助手の皆様、学生の皆さん、温かく迎え入れて頂いた訪問先の皆様に心から感謝いたします。











以下は参加した学生のコメントです。
国際交流学部国際交流学科 2年 A・K
私は将来、国際協力の仕事に就きたいと考えており、大学生のうちに一度は海外に行ってみたいと考えていました。でも、初めて海外に行くのに1人や長期留学は自分にとって少しハードルが高いと考え、大学のサポートがある短期研修から始めようと思い参加しました。
今回の研修ではホイアンに行き、江戸時代前くらいの時期に日本からベトナムへ渡り、商人として生活していた人がいたことを知りました。また、そこには日本人がいたのことの証である日本橋があり、ベトナムのお札20000ドンの裏にも描かれているほど日本とベトナムの交流は長く深いものであるとわかりました。しかし、日本に帰ってくると、その事実を知っている人やそもそもベトナムってどこにあるのかわからないという人も多くいました。
環境問題についてももちろんですが、紛争や外交問題などについても国や大きな機関同士の話し合いだけでなく、私たちのような一般の人々の国を超えた交流が課題解決の鍵となると思うため、研修で出会った人々との縁を大切にしていきたいと思います。
国際交流学部国際交流学科 3年 A.H
観光問題に興味があり、授業等も取っていたことから自分の中にある知識とその国の問題がどうなっているのかを実際に見に行き知識を深めたいと思い参加しました。知識として知っていることでもその国の文化や気候によって新たな問題が生まれていることもあり、知識だけでなく実際に足を運んでみることが大事だと改めて思いました。また、日本との違いを中心に見てみました。観光地となっているところは日本と同じように外国人がたくさん来ており、ごみ問題に悩んでいるような場面を見たりと同じ悩みを持っている所や違うところも比べてみることができ、自分が今まで学んできたことが無駄ではないことを学びました。卒業論文のテーマとして研究してみたいことも出てきたので学びのある研修でした。
執筆者:グローバル教養学部 国際社会学科 教授 知足章宏
*アジア現地実習は、2025年度後期より国際社会学科専門科目「海外現地実習(ベトナム)」として開講されます。