20241210

2024年度プロジェクト演習「フェリス女学院大学の広報戦略を考える」

 全学教養教育機構(CLA)で開講されているプロジェクト演習「フェリス女学院大学の広報戦略を考える」は、学生とともに大学の広報戦略を具体的に考えていくPBL(課題解決型)授業です。この演習の目的は、学生一人ひとりが、フェリス女学院大学をアピールするにはどうしたら良いかを自分たちで考え、具体的なプランを創り上げることです。そしてそのためには、大学が置かれた現状や歴史、大学の理念、経営学的な観点、広報の方法、そして議論の手法を身に付ける必要があります。

まずはマーケティングの基礎について学んだ後に、2班に分かれてグループワークに入りました。グループワークは、ただ一緒に話すだけではうまく行きません。キッチリ成果を出すための手法があります。役割分担を決めて、時間を厳守し、その時間内でできるだけ多くのアイデアを出す必要があります。まずは、質よりも量が大切なのです。多くのアイデアの中から、議論をしながら絞っていきます。相手を批判しないようにしながらも、自分の意見を明確に述べる技量が求められます。周りの意見を聞きながらも安易に同調しないことも大切です。

最終的な成果物として、今年度も素晴らしいものができあがりました。

A班は「自らで発信するフェリス」と題して、ありのままのフェリス生を見てもらうために、Vlogを自ら撮影してTikTokに載せたり、街角インタビュー風の学生の質問動画を作成したりするというものでした。フェリスはよく「お嬢様大学」というイメージを持たれがちですが、フェリスを身近に感じてもらうえることを目的とし、女子高生が多く用いるSNSを入念に調査した上で、とてもカジュアルな動画を製作してくれました。

B班は、大学公式Webサイトにサークル紹介が少ないところに注目し、サークル動画を作成して、フェリスの楽しいところをアピールする企画案を考えてくれました。30秒の動画の中で、単に活動風景のみならず、アフレコなどを活用して具体的な活動内容をアピールしてくれました。

学生たちのモチベーションの高さとお互いの意見を聞いて、新しいものを創り出す力には、いつも驚かされます。相手と意見が違っても、即座に否定することなく、いったん受け入れつつも対案を出していく姿勢を見て、学生たちが社会人として必要な能力をこの演習でしっかりと身に付けているのが感じられました。

A班の作成したVlog動画
B班の作成したサークル紹介動画

国際交流学部教授 荒井 真

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