20241127
フェリス女学院大学のコミュニケーション学科は、2004年に新設され、2024年で20周年の記念の年を迎えました。その記念として、11月3、4日に開催された大学祭の中で、「コミュニケーション学科20周年を振り返る」イベントを行いました。このイベントは二部構成で、多くの学生や卒業生、関係者が参加し、学科の歴史を振り返る機会となりました。
第一部は、コミュニケーション学科の卒業生で、声優やアーティストとして幅広くご活躍中の石原夏織さん(2015年卒)をお迎えし、ゼミの担当教員であった私と対談をしました。第二部は、石原さんに加え、3名のOGと1名の現役生、そして井上惠美子先生とのクロストークでした。会場には石原さんの大勢のファンのほか、懐かしい顔もちらほら見え、アットホームな雰囲気の中でのイベントとなりました。
第一部では、本学科での学びがどのように石原さんの現在のお仕事につながっているかなど、フェリスでの思い出と共に語っていただきました。自分の立ち居振る舞いが非言語コミュニケーションとして相手にどのような印象を与えるのかについてより考えるようになったというお話や、私と一対一で行っていた卒業論文の個別指導がご自身のイメージする大学生らしいものだったというお話を聞くことができました。石原さんはゼミにも遅刻せずに出席されていたので、お仕事との両立をどうされていたのかが疑問でした。どうやら遅刻だけは絶対にしないようにと育てられ、フェリス生時代も無遅刻で、1限目から、自分を戒めるため最前列で授業を受けていたそうです。この頃身についた習慣は、現在でも活きているという大変感心するお話も飛び出し、会場からは歓声や拍手が沸き起こりました。
第二部では、石原さんに加えて、卒業生と現役生が参加し、創設時から学科に携わる井上惠美子先生を交えてクロストークが行われました。司会進行は学科主任の小ヶ谷千穂先生が務め、「コミュニケーション学科とは?」という問いかけからトークが展開され、学業以外にも様々な活動を行う学生が多いこと、個性的な学生や教員が多い学科である特徴が共有されました。その言葉通り、皆さん年齢も活躍の場も異なっていますが、授業や学科教員とのおもしろエピソードを持っていて、会場を笑いの渦に巻き込んでいました。今回の記念イベントは学生主体で運営される多文化・共生コミュニケーション学会との共催でもあり、当時学会で活躍したOGのエピソードも披露されました。
今回の20周年記念イベントを通して、コミュニケーション学科の20年の歴史を振り返るとともに、改めてコミュニケーション学科の懐の深さを知ることができました!
文学部コミュニケーション学科(2025年度よりグローバル教養学部文化表現学科)教授 高橋 京子