01from ferris to you

“おたより”

20230628

キリスト教講演会(2023年度前期)
「ジェニー・カイパーと”For Others” ~カイパー殉職100周年を記念して~」

緑園キャンパス:キダーホール

6月22日(木)に前期のキリスト教講演会がキダーホールにて行われました。フェリスの土台であるキリスト教の精神を学ぶ機会として、学期ごとにこの講演会を実施しています。今回は荒井真学長が、フィリピの信徒への手紙(第2章1~4節)をもとに講演をしました。

以下は、講演会の内容の一部抜粋です。

今年2023年は、関東大震災から100周年にあたります。当時、フェリスの校長に新しく就任したばかりのジェニー・カイパーが震災の犠牲となったことは皆さんご存じのことでしょう。校舎の下敷きとなった彼女の最期の言葉は「私は主の御心のまま心安くここに永眠します(中略)早く安全の地に逃れなさい」でした。自分の最期の瞬間まで他者を気遣うカイパーの精神は、フェリスのモットーである“For Others”に繋がっています。誰ともなく語り継がれてきたこの”For Others”という言葉に日々触れ、感化されることでフェリスは「相手を大事に思い、多様性を受け入れる」校風を築いてきました。人は極限状態になると、パニックに陥り、そこで私たちの地が出てきます。カイパーが極限状態に陥った際にも他者を想う言葉を出せたのは、彼女が日々「良い言葉(福音)」に触れていたからではないでしょうか。カイパーは日々聖書を読み、そこで得た精神を実行していました。このように、悲劇的な事が起こった時、良い言葉は私たちの「予防注射」になり得ます。ぜひ皆さんは良い言葉にたくさん触れ、実行してください。

聴覚障がい学生向けのノートテイクの様子


今回の講演会は対面とZoomのハイブリッド形式で行われ、200名以上の学生・教職員が参加しました。また、講演中バリアフリー推進室の学生スタッフが情報保障活動(身体的なハンディキャップにより、情報収集をすることができない人に、代替手段を用いて情報を提供すること)を行い、”For Others”の実践がなされていました。次回キリスト教講演会は11月1日(水)3限に行われる予定です。

宗教センター

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