“おたより”

１月20日（金）3時限（13:10〜14:40）に英文学会による今年度の講演会が開催されました。今回は、英語英米文学科大畑甲太教授の『英語学研究入門』のお授業の場をお借りして、グリーン・ホールにて（ハイブリッド形式）行われました。講師としてお話しくださったのは、アメリカ人の父と日本人の母をお持ちで、現在、司会・スポーツ実況・声優・ナレーターとしてご活躍中のマイケル・リーヴァス（Michael Rivas）氏です。

この講演会は公開インタビュー形式で行われ、まず英文学会役員より、マイケルさんの幼少期からのご経歴とお仕事、またアメリカと日本の両価値観をお持ちになりながらの生活についてお尋ねし、ご自身の写真や動画を交えてお話いただきました。その後、「英語教育」ゼミ・「異文化コミュニケーション」ゼミの学生より第二言語習得や異文化間のコミュニケーションにおける苦労や秘訣などについて、続いて今年3月から始まる英語英米文学科の留学プログラム「セメスターアブロード」（ハワイ）への参加が決まった学生からハワイ生活におけるポイントや留学の意義などについての質問がありました。

最後は、将来声優を志望されている学生からのインタビューです。マイケルさんは、エンターテインメント業界のお仕事について、またご自身の成功や挫折などの経験をお話しくださいました。現在ご活躍中のマイケルさんですが、これまで挫折の連続だったとのことです。しかし、チャンス（運）が巡ってきたらその波に乗って幸運をつかもう！ とおっしゃるマイケルさんの前向きな姿勢は、さらなる幸運が約束されていることを私たちに確信させてくれました。マイケルさんの逆境に立ち向かう強さが、言語習得や異文化コミュニケーションにおいてのみならず、フェリス生の今後の人生に大きな力を与えてくれたことは間違いありません。

2022年度の英文学会活動もあとわずかとなりました。会長の冨樫剛教授のもと、役員のみなさんが力を結集した素晴らしい講演会となりました。

英語英米文学科准教授　小泉　泉