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“よみもの”

20221207

副専攻「デザインと表現」の学び。
「感性」×「論理」の力で課題を見いだし、他者とともに未来を描く。

3学部5学科の学びに加え、学部学科横断型の新しい学びに取り組める「副専攻制度」。2023年度の導入に向けて、「ジェンダーとキャリア」「デザインと表現」「データサイエンス」という3つの副専攻が用意されています。今回は、「デザインと表現」の学びの内容や、学習を通じて身に付く知識・スキル、社会での実践について詳しくご紹介します。

生活に浸透する「デザインと表現」が、課題解決のカギを握る

流行を取り入れたファッション、街中で流れる最新の音楽、時代を超えて愛される映画……。私たちの日常生活にあふれる「デザインと表現」は、商品として人々を楽しませるだけでなく、暮らしの根本を支える大切な役割を持っています。価値観の多様化・複雑化が進み、幅広い問題が起こる現代社会において、今まで通りの方法で解決を図るのは簡単ではありません。副専攻「デザインと表現」の学びは、言語化しにくい課題を新しい視点で捉え、解決するための新しい発想やツールを生み出すとともに、その取り組みを社会に発信することを可能にします。「感性」と「論理」を組み合わせることで実在する問題を乗り越え、私たちの生活や社会、時代をより良いものにできるのです。

※以下の写真は、副専攻「デザインとキャリア」の「5つのエリア科目群」のうち、「Ⅱ.メディア,プロダクト」におけるデザイン実践例。

「干支パズル」
十二支を題材にした音の出るパズル。パズルをはめると効果音が鳴り、すべてのパズルがはめられるとメロディが流れる。
「タッチ式照明」
本体下部の金属部分に触れると電源のON/OFFや発光色の変更ができる。

基礎知識を固める「ベース科目」、専門性を高める「5つのエリア科目群」

副専攻「デザインと表現」は、各分野の基本的な考え方を教わる「ベース科目」と、専門的な知識・スキルを伸ばす「5つのエリア科目群」を組み合わせて、多角的に学べるよう設計されています。「ベース科目」のなかでも、各分野の専任教員がオムニバス形式で授業を担当する「1.デザインと表現―デザインとは?表現とは?」は、幅広い分野に興味を持つきっかけになるはずです。また、「5つのエリア科目群」には、執筆・編集、 映像制作、プログラミングや3Dプリンターを用いたものづくりなど、実践的に学べる科目を数多く用意。作品に応じて、個人やグループといった幅広い規模で制作に挑戦できます。その他にも、学問的な理解を深める「美術史・建築史・デザイン史科目」など、一人一人のニーズに応える科目をそろえています。

「デザインと表現」の力で他者と心を通わせ、より良い未来を創り出す

数々の学びを通じて、ファッションやメディア・アート、執筆・編集行為から音楽・映像制作など、多彩な表現手段に対する知識が深まります。その過程で身に付くのは、感覚的に「なんとなく」捉えていた出来事を論理的思考に基づいて考え直し、他者に分かりやすく伝える力です。周囲の人々と意見をすり合わせ、デザインや表現に落とし込んでいく中で、協調性やコミュニケーション能力も育まれることでしょう。こうした知見は、クリエイターや芸術文化領域で活躍する人材にとどまらず、あらゆる業界や職種、日常生活においても活用できます。多様で個性的な存在である私たちがともに未来を創っていくために、「デザインと表現」の学びが大きな可能性を持っているのです。

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