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“わたしたち”

20221101

2022年度の認定留学~延世大学校(韓国)への留学体験談

フェリスには、様々な留学制度があります。
今回紹介する認定留学は、学生が自分で選んだ海外の大学または大学附属の語学学校に派遣する留学制度です。

自ら留学手続きをしたうえで、申請し、本学から派遣する留学生として相応しい教育機関であるか審査を受け、「認定」された場合に認められます。留学期間は1学期から2学期間(最長1年間)です。派遣先大学で修得した単位は本学において修得した単位として認定することができます。また留学期間は本学での在学期間として修業年限に通算されるため、卒業の要件を充足すれば4年間で卒業することができる全学部・全学科の学生を対象とした制度です。
※ただし、4年生後期が留学期間にかかる場合、4年間で卒業することはできません。

毎年10名程度がこの制度を利用して留学を実現しています。
2022年度は、2名が認定留学制度を使い韓国の延世大学校と弘益大学に留学しました。
今回は文学部3年生の延世大学校への留学体験談を紹介いたします。


文学部コミュニケーション学科2020年入学 M・H
留学先:韓国 延世大学校 韓国語学堂
留学期間:2022 年 2 月 ~2022 年 8 月

コロナ禍の留学で大変じゃない?時期が悪いからもう少し遅らせても良かったのじゃない?と心配してくれる人が私の周りにはとても多かったように思えます。正直、入国の準備や入国したての時は大変でした。ですが、今振り返ってみるとむしろ良かった点が多かったように思えます。

日常的に韓国の文化や街並みを身近に感じることもできたし、どこへ行くにもいつも空いていて、コロナの心配もありましたが、観光客が多かった時よりも様々な挑戦がしやすい環境だったと思います。
留学中、私はワンルームを借りて⽣活をしました。⼀⼈暮らしは初めてで、隔離期間中は少し不便に思ったりもしましたが、慣れてきてからは⾃分で⾷材を買ってきて料理をしたりしました。

学校・勉強面に関しては、半年間過ごした毎日がすべて昨日のことのように鮮明に思い出せるほど、印象的な毎日を過ごしていました。クラスには、アメリカ、フランス、トルコ、ミャンマー、台湾、中国からの留学生がいてとても多国籍です。授業においては、毎日覚える単語や宿題、発表の準備など、日々忙しく過ごしていました。単語は日常で使う単語もあれば、医療や専門的な場で使うような単語、文法も話し言葉より本に出てくるような書き言葉など、聞きなれない単語と文法を頭に詰め込む毎日でした。

私の留学生活で一番勉強になったのは、新聞発表でした。毎日覚えているか、身についているか心配だった単語や文法を使いながら自分の言葉で発表する文を考えて覚えたり、逆にクラスメートの発表をよく聞き理解して意見を言ったり、発表を終えた時には、文法も自然と身についていて、話す力も聞く力もしっかり鍛えられたように思えました。

授業中、日本・中国・台湾は静かに先生の説明を聞きながら自分の中で処理をしていくスタイルなのですが、アメリカやヨーロッパの人たちは先生と会話をしながら自分の中に取り込んでいくスタイルなので途中で先生に質問や個人的な疑問で授業が急に止まり、授業範囲が終わらなくなってしまうことがよくありました。ですが、先生もしっかり一つずつ質問に答え、私たちもその解説を聞きながら、また新しく学ぶこともできて、いい環境で勉強ができたと感じます。

また、もう一つ面白かったことは、新聞発表後の先生によるフィードバックです。先生は、毎回発表した私たちのお題について「あなたの国ではこの問題に対してどう向き合っていますか?」「あなたの考えはありますか?」と毎度聞いてくださいました。それに対して意見を言ったり「私の国では○○が問題になっていて○○と報道されている」など各国の様々な意見を聞くことができたり、さらに「私の国では○○と報道されているが、実際に私の周りでは○○だと考えている人が増えている」など、ニュースで知ることのできる範囲ではなく、一国民としての生の声や意見、変化などを聞くことができたのです。日本にいてもその報道を知ることは出たかもしれないけど、このように一度にいろんな国のいろんな考え方を知ることができるのは、留学に来なければできないことであり、改めて物の見方を学ぶことができる絶好の機会でした。

コロナの影響で延世大学の学生と交流したりする機会はありませんでしたが、一つの共通の言葉を知っているだけで、韓国以外にも様々な国のかけがえのない友人に出会うことができました。留学で出会った多くの人と何気ないことで笑ったり、時には世界情勢について真剣に語ったり、この半年はコロナがあっても、それも含めてすべてが私の豊かな財産になりました。

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