02interview
“わたしたち”
20221024
フェリスには、様々な留学制度があります。
今回紹介する交換留学は、本学と協定を締結した協定校へ選抜派遣される留学制度です。
留学期間は1学期間、又は2学期間(最長1年間)で、派遣先で修得した単位は本学において修得した単位として認定することができます。また、留学期間も本学での在学期間として就業年限に通算させるため、卒業の要件を充足すれば、4年間で卒業することができる全学部・全学科を対象とした制度です。
2022年度は、1名が交換留学制度を使いスペインのサラマンカ大学に留学しました。
国際交流学部3年生の留学体験談を紹介いたします。
国際交流学部国際交流学科 2020年入学 N・I
留学先:スペイン サラマンカ大学 言語文化コース
留学期間:2022年3月~2022年8月
私はスペインの映像文化に興味があり、スペインへの留学を決めました。
留学したサラマンカ大学のあるサラマンカは「学生の街」と言われるほど、留学生や現地の学生が多いです。学割も充実しているし勉強出来る施設もたくさんあります。周りは小さい町なのでどこか時間がゆったり流れている気がして日中はリラックスできるし夜はライトアップやお祭りでにぎわいます。
さらに、日本に興味があるスペイン学生が多いので共通の話題で盛り上がれるというところもおすすめポイントの一つです。
大学近くにある語学学校に通い、日常会話を修得するための授業を受けました。その中で必ず週末や祝日の予定を聞かれます。スペインでは休日の過ごし方を大事にしているのだなと感じた一方で、何か行動しなければという焦りも感じました。
そこで、週末は様々なところへ旅行にいきました。一回目の旅行では、習いたてのスペイン語を使って何とか観光ができるということを知ることができましたが、ホテルで親切にしてくれた人への感謝を伝えられないことや、店で会話が弾みかけたのに応答できないことで自分のレベルの低さを痛感しました。
それでも留学から3か月が経つ頃には、 大学の授業でスペイン語を使って10分間プレゼンテーションをしたりクラスメイトと交流したりする中で会話が楽しめるようになり、テストでもよい成績を残すことができました。
私のスペイン語の学習方法は、単語やフレーズは先生や友達が言ったこと、街を歩いていて見聞きした言葉を小さいメモ帳にまとめることです。他の学生が話していた文化について自分だったらどう説明できるのか考えて、聞いたフレーズや単語をそのまま真似てみたことで、むやみやたらに会話して落ち込むよりも自分らしく楽しみながら学んでいけることを実感しました。
そうして、インプットとアウトプットを5対5で行うことを意識し、なによりも自分が楽しむことを大切にしていました。
それが結果的に好きな人、得意な環境を引き寄せるのだと思います。現地で出会ったスペイン人の友達とそのお母さんが車で地元を案内してくれたり、教授の奥さんが家に招いてくれて、直々に料理を教えてくれたりしました。結果的に作られた環境ではなく、自分らしい文化の学び方が出来たと思います。
あっと言う間に留学期間が終わり、クラスメイトとのつながりがなくなってしまうと考えるととても寂しいですが、短い期間でも彼らに出会えたことが良い経験になったと思います。私はとても心配症な自分が嫌でしたが、彼らが持つそれぞれの価値観や人生における優先順位を垣間見たことで、自分に合った生活習慣を模索できるようになりました。それを否定せずに失敗しても「今はこれでいい」と考えるようになりました。先輩に相談した際も「なんでも何とかなるからね」と言ってもらえたことで、不安や恐怖は成長するための材料であると最近は感じることが出来るようになっています。 まだ起きてない未来について不安になりすぎないこと、自分を大切にすること、とにかくトライ&エラーをくりかえすこと、自分を知り、オリジナルの学習ペースを作ることを大切にして留学生活を送ることができました。