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“おたより”

20220906

私たちが声を上げるとき

この6月に、集英社新書から『私たちが声を上げるとき――アメリカを変えた10の問い』という本が出版されました。
私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い/和泉 真澄/坂下 史子/土屋 和代/三牧 聖子/吉原 真里 | 集英社 ― SHUEISHA ―

英語英米文学科では、梅﨑透先生の「アメリカ研究入門」「専門ゼミ・卒論ゼミ」、関口洋平先生の「発展ゼミ」において、この本の著者の一人であるハワイ大学の吉原真里先生と立命館大学の坂下史子先生をお招きし、合同授業を行いました(坂下先生の回には、小泉泉先生にも参加いただき、とても豪華な顔ぶれが揃いました!)。大坂なおみ、ローザ・パークス、クリスティーン・ブラゼイ・フォード、ハウナニ・ケイ・トラスク…彼女たちはどのようにして「声をあげ」、アメリカをどのように変えたのか。とても情報量の多い授業になりました。

吉原先生と坂下先生には、学生から寄せられた質問に一つ一つ丁寧に答えていただきました。ハワイと沖縄の状況にはどのような共通点があるのか?人種差別は個人の偏見から生じるものなのか?女性が「リスペクタビリティー」を強要されるのはなぜなのか?学生の皆さんがしっかりと準備をしてきてくれたこともあり、活発な議論が交わされました。

受講者からは、「現在のアメリカの多様性は学生やZ世代のactivismの賜物だとおっしゃっていたのを聞いて、自分も日本のジェンダーや人種の問題に関して変化を受け身の姿勢で待つのではなく、何かアクションを起こせるのではと思った」「女性であるだけで話を対等に聞いてもらえない現実をどのようにして変えることができるのか、とても参考になりました」といった感想がありました。

著者の先生方に直接お話を伺うというのは、とても貴重な経験になったと思います。英語英米文学科では、今後も授業の内外でいろいろなイベントを企画していく予定です。

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