“おたより”

ボランティアセンターでは業務スタッフとして自主的に登録した学生には毎年、委嘱状を授与しています。なぜなら、センターの運営には教職員だけでなく、学生スタッフが重要な役割を担っているからです。さらに２年生以上になると「学生コーディネーター」へと名称が変わり、ボランティアに関する後輩へのアドバイス等の責務も増えます。けれども、楽しみながら活動すること自体は、学年を積み重ねても変わりません。

「ボランティア」の意義は様々ですが、例えば文部科学省の定義「仕事、学業とは別に地域や社会のために時間や労力、知識、技能などを提供する活動」に加え、当センターでは、本学の教育理念「For Others」に基づいて活動しています。学生がボランティアをとおして、地域の社会的課題を発見し、どのようにすれば解決できるかを考える機会となっています。地域の方々の価値観と触れ合うことによって、多くの知識や見聞を得ることができる貴重な経験にもつながります。また、小さなボランティアの積み重ねによって、学生の自己肯定感も高まり、受益者との良い相互関係が生まれていきます。

コロナ禍の中、オンラインでのボランティア派遣も導入し、社会状況に合わせて柔軟に対応してきました。どのような条件であってもボランティア活動をとおして、相手のことを想い、また、学生個々人も社会から大切にされながら、充実した学びを得てほしいと願っています。

ボランティアセンターコーディネーター　堀尾　藍