01from ferris to you

“おたより”

20220729

「今年の一冊」:特別授業が行われました

2022年度CLAコア科目「今年の一冊」は、本学日本語日本文学科が制作した『フェリス百人一首』(市販版『和歌・短歌のすすめ―新撰百人一首―』花鳥社)を題材に展開しています。日本語日本文学科教員がオムニバス方式で授業を行っていますが、7月1日(金)と15日(金)の2回、特別授業を企画、実行しました。

7月1日(金)は、国文学研究資料館館長渡部泰明先生をお招きし、源実朝の和歌を中心に特別講義を行っていただきました。渡部先生は昔フェリス女学院大学に勤務されておられ、またこの書籍を編集した島村輝・谷知子両教授の学生時代以来の友人でもあります。島村先生と私も学生にまじって渡部先生の講義を聞かせていただき、すばらしいひとときを共有することができました。

7月15日(金)は、本学音楽学部副手黒川青葉さん(歌)、音楽学部大学院学生坪井彩矢香さん(ピアノ)、島村輝教授(解説)、谷知子教授(解説)の4人で音楽と和歌・短歌のコラボ授業にチャレンジしました。場所は本学図書館1階ラーニングコモンズ。

和歌・短歌の解説のあと、黒川さんの歌、坪井さんのピアノ演奏が披露されるという構成です。当日の歌曲は以下のとおりです。

●夏の歌
夏の思い出 (江間章子/中田喜直)
さよならの夏 (万里村ゆき子/坂田晃一 )
夏はきぬ (佐々木信綱/小山作之助)

 ●秋の歌
落葉松 (野上彰/小林秀雄) 
赤とんぼ (三木露風/山田耕作)

●恋の歌
初恋 (石川啄木/越谷達之助)
さくら横ちょう (加藤周一/中田喜直)
霧と話した (鎌田忠良/中田喜直)

本学文学部と音楽学部の力、そして文学と音楽の魅力を学生たちに伝えたいという願いからスタートした企画です。学生たちはそれぞれに胸に残るものがあったようで、終了後もピアノのそばに集まり、島村教授が即興でピアノを演奏してくださって、楽しい夏の宵となりました。  

文学部日本語日本文学科教授 谷知子

scroll to top