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“おたより”

20220530

初習外国語の魅力① 初習外国語の新しい科目「総合」がスタート!

フェリスでは全部で10種類もの言語を学ぶことができます。そのうち、フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・朝鮮語の5つを「初習外国語」と呼んでいます。この連載では、初習外国語の教員や学生のみなさんの体験談を紹介しながら、フェリスの語学の魅力を発信していきます。

第1回は、中国語担当の泉谷陽子先生です。2021年度から始まったアクティブ・ラーニング形式の新設科目「総合」について、語っていただきます。


外国語は何のために学ぶのでしょうか? 海外旅行に行って現地の人と交流したい、留学生と会話をしたい、外国語のHPを読みたい……。目的はさまざまだと思いますが、言語そのものに関心があるというよりは、道具として使うためではないでしょうか。

しかし、使える語学力を身につけるのはなかなか難しい……。わたしも大学で20年以上、中国語を教えていますが、授業ではどうしても語学そのものが目的となり、語学を使って何かをするという実践ができていないと感じていました。そうした反省もあり、2021年度から始まったのが、実践的な語学力を磨く「総合」という科目です。

2021年度前期の中国語「総合」では、大学が横浜にあるということもあり、「中華街と中華料理」をテーマにしました。学生は、中国語で書かれた世界各地の中華街に関する論文を読んだり中国人がアップしている中華料理に関する動画を見たりして、さまざまな情報を集め、整理して教室で発表しました。テーマは共通でもさまざまな話題(中国での大食い動画や「こじき鶏」という料理名の由来など)が出てきて話し合いは大いに盛り上がりました。

また、「総合」では、学外でのフィールドワークもおこないます。おりよく、横浜ユーラシア文化館で「中華街・160年の軌跡」という展示が開催されていたので、これをグループで見学に行き、中華街の観光地ではない側面や歴史的変化を深く知ることができました。見学後は、中華街にも足をのばし、展示で得た知識をさっそく確認もしました。

外国語で情報を得て、思考し、発表し、さらに学びの場をひろげる。「総合」は語学学習のだいご味を味わえる科目となっています。

国際交流学部国際交流学科教授 泉谷 陽子

中華街で使用された食器
中華街の門

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