01from ferris to you

“おたより”

20220228

「出会い」と異文化コミュニケーション~ コミュニケーション学科客員教授ザイアス先生と学生たちとの公開授業が行われました

文学部コミュニケーション学科では、2021年度後期に協定校であるフィリピン大学ディリマン校国際研究センターよりシンシア・ネリ・ザイアス先生(海洋人類学・日本研究)を客員教授としてお迎えしました。フェリスでの滞在の締めくくりとして、2022年1月20日に、ザイアス先生が担当されていた学部3科目「異文化トレーニング」「現代人と宗教」「アジアとの出会いと異文化体験」合同の公開授業が図書館イベント・プラットフォームおよびZoomでのハイブリッド形式で行われました。

一学期間ザイアス先生のクラスで学んだ学生たちがそれぞれ、クラスでの学びの成果について発表し、ザイアス先生と情報センター内田奈津子先生が行った三重県御座での海女さんと真珠生産業についてのフィールドワークの成果も報告されました。また、いまだ来日できない交換留学生もスロバキアからオンラインで参加・報告をしました。

学生たちは、主に「食」をテーマにザイアス先生が紹介された異文化とのさまざまな「出会い」を各自がどのように学び取ったかについて、大変活き活きとしたプレゼンテーションを行いました。特に日本では身近な存在であるフィリピン産バナナの背後にある労働問題についての学びは、多くの学生たちの心に刻まれたようでした。また、ザイアス先生、内田先生、そして同じく三重に同行された大野恵理先生(コミュニケーション学科非常勤講師)は、常に自然とともにある海女さんのライフコースや信仰について、そしてZoomを活用した学生たちによる海女さんへのインタビューや、アコヤ貝から真珠を取り出す作業のライブ中継実践など具体的なオンライン・フィールドワークの可能性について、刺激的な報告をされました。

英語と日本語の2言語で、そしてオンラインと対面でのハイブリッドで実施されていた3つのクラスは、コロナ禍において来日されたザイアス先生と学生たちとの「出会い」、授業を通して知ったさまざまな異文化との「出会い」、そしてオンライン・フィールドワークを通した日本国内における「異文化」との出会いなど、さまざまな「出会い」が折り重なった学びの場となりました。

文学部コミュニケーション学科教授 小ヶ谷千穂

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