01from ferris to you

“おたより”

20220218

国際交流学部で学ぶ地域文化⑦ ラテンアメリカ〜未知の世界に触れる喜びと驚き〜

私は「ラテンアメリカの文化と社会」という授業を担当しています。この授業では、アルゼンチン、メキシコ、ブラジル、ペルー、コロンビア、キューバ、…‥といった国々の音楽・映画・美術、食文化、お祭りや年中行事などを紹介しながら、それらと政治・経済情勢との関わりや、その背景にある人種・民族・宗教的な多様性のありようについて論じています。未知の世界の文化に触れる喜びと驚きをみなさんと共有したい、という熱い想いをもって、毎回の講義をお届けしています。

1〜2年生の「基礎演習」では、ラテンアメリカの文化や社会問題に関するテーマを自由に設定して、グループで研究発表をします。2021年度は、食文化や嗜好品文化に関するテーマを取り上げた学生が多かったです。例えば、ユネスコ無形文化遺産としても知られるメキシコの伝統料理、とくにその料理を彩るトウモロコシ文化やトウガラシ文化の奥深い世界について、メキシコの歴史や神話に触れながら論じてみたり。あるいは、ブラジル、コロンビア、グアテマラなどのコーヒー産地が直面している気候変動や労働環境の問題に、私たち消費者がどう向き合うべきかを考えてみたり。

ラテンアメリカの多様でダイナミックな文化は、まず理屈抜きで魅力的です。と同時に、この地域はグローバル化した現代社会の諸問題を考えるうえで、とても多くの教訓を与えてくれる絶好の学びの対象でもあります。ぜひ一緒に学びましょう!

国際交流学部国際交流学科助教 遠藤健太

「基礎演習」の学生たちが研究成果を発表した動画(YouTubeで限定公開)

scroll to top