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“おたより”

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「日本語」で世界とつながる学びと体験〜国際交流基金マドリード日本文化センター×フェリス国際センター共催企画

フェリス女学院大学では、日々、世界各地から集まる留学生と日本人学生が、「日本語」をツールに国際的な学びや体験を重ねています。

国際センターでは、留学生と日本人学生を対象に、年間を通じて日本文化を実体験しながら参加学生が交流できる講座を広く開講しています。こうした体験型の講座では、キャンパスにいながら世界を感じることができるようにさまざまな工夫がなされています。

2021年度は、リトアニアのヴィータウタス・マグヌス大学、ブルガリアのヴェリコ・タルノヴォ大学で日本語を学ぶ学生の皆さんとの交流会が催され、小さなグループに分かれて日本語で語り合うアットホームな交流が行われました。

コロナ禍を機に新たな取り組みも行われています。来日できない交換留学生に日本でのキャンパスライフを感じてもらうための試みとして、「国際共修」*を目的とした学生主体(Learner-centered)の学びが展開されるクラスも開講されています。この授業では、留学生たちとフェリス女学院大学の日本人学生ボランティアがさまざまな活動を通じて積極的に交流しています。オンラインではありますが、人と人が繋がるダイナミズムを体験できる、新しいグローバルな学びが展開されています。

こうした国際的な学びの一環として、2022年1月8日(日本時間19:00/スペイン・マドリッド時間11:00)、スペインの国際交流基金マドリード日本文化センターとフェリス女学院大学国際センターとの共催イベント「国際キャリア―ことばと私の未来を描く」が開催されました。

このイベントでは、「先輩トーク」と題して、さまざまな分野で国際キャリアを積んでいる方々から体験談をうかがい、スペインで日本語を学ぶ青年たちと、フェリス女学院大学で日本語を学ぶ学生たち(留学生・日本人学生)との間で活発なディスカッションが行われました。参加した学生たちからは、「キャリアに対する考えがより広がりました」「海外での就職・キャリアがより身近に感じられるようになりました」といった声が聞かれました。国際的な広がりをもつ交流を通して、参加学生ひとりひとりが、より多角的な視点から「自分の将来・キャリア」を捉え、「自分たちの可能性」について考える、すばらしい機会となりました。

フェリス女学院大学国際センターでは、日々の授業と多彩な特別企画を通じて、日本にいながら世界とつながる機会を、今後も提供していきます。

工藤理恵(国際センター)

*「国際共修」とは、言語や文化背景の異なる学習者同士が、意味ある交流を通して多様な考え方を共有・理解・需要し、自己を差異解釈する中で新しい価値観を創造する学習体験を指します。参考:末松和子他編(2019)『国際共修:文化的多様性を生かした授業実践へのアプローチ』東信堂。
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