03special
“よみもの”
20211229
多様化する社会と人との関係を幅広い視点から捉え、考察するコミュニケーション学科。ここで学ぶ学生たちは、興味・関心や希望する進路に合った領域を軸に理論と実践の両面から学び、調査スキルとメディアリテラシー、クリティカルシンキングをベースに、総合力を育んでいます。今回は、そんなコミュニケーション学科のカリキュラムと学びをご紹介します。
学科の学びの軸となる3つの領域
コミュニケーション学科では「多文化理解」「共生コミュニケーション」「表現とメディア」の3つの領域を切り口とした幅広い学びが用意されています。「多文化理解」の領域では多文化・多言語社会である日本についての理解を深め、文化的背景の異なる人々とのコミュニケーションを考えます。「共生コミュニケーション」の領域ではLGBTやDVなどジェンダー、高齢社会、少子社会などの課題に向き合い、多様な人々とともに生きる社会を模索します。「表現とメディア」の領域では新聞やテレビ、SNSといったメディアの表現方法を学び、情報を的確に捉える力と、効果的に発信する力を養います。
調査・研究のスキルを修得
コミュニケーション学科のカリキュラムは、調査・研究の手法を段階的に身に付けられるよう構成されています。まずはじめに、《全体像を知る》《研究方法に取り組む》科目群から各科目の概論や研究方法を修得。加えて《コミュニケーションの基礎を学ぶ》で、さまざまな研究分野の基礎を学びます。そして《専門と出会う》では、「多文化理解」「共生コミュニケーション」「表現とメディア」の3領域について学修。理論を学び知の面白さと出会う科目、フィールドへ飛び出し、実習で学ぶ科目によって多面的に理解を深めます。さらに《専門を深める》で専門研究に取り組み、最終的に《専門を極める》で学修・研究の成果を卒業研究・卒業制作にまとめ上げます。
社会調査士・認定心理士の資格を取得可能
社会調査士とは、社会調査の基礎能力を有することを社会調査協会が認定する資格で、マスコミや企業の研究・調査・マーケティング部門などで注目されています。コミュニケーション学科では、フィールドワークやアンケート、インタビュー調査などの必要科目を設置しています。認定心理士(正式名称 日本心理学会認定心理士)とは、心理学の基礎的な学力・技能を習得していることを日本心理学会が認定する資格です。コミュニケーション学科では「心理学実験演習」「対人コミュニケーションの心理学」などの指定科目を設置しています。いずれの資格も定められた単位を修得し、各団体への申請により認定されます。
少人数ゼミによる濃密な学びのステップ
1年次前期の「R&R(入門ゼミ)」では、文献調査や発表資料作成など研究手法の基礎を修得。後期の「基礎ゼミ」では学科教員の専門研究に触れ、調査・研究に必要な力を養います。そして2年次の「コミュニケーション学探求」で実践力を高め、専門ゼミに備えます。3年次の「コミュニケーション専門ゼミⅠ」では発表、討論や文献講読、フィールドワーク、調査などを行いながら専門研究に取り組み、4年次の「コミュニケーション専門ゼミⅡ」で研究をさらに深め、卒業論文・卒業制作をまとめます。各分野を専門とする教員が、言語コミュニケーションから身体表現まで、学生の多彩な研究を後押ししています。
卒業後の進路
卒業後は、情報関連(17.4%)、商社・小売(15.2%)、生活関連サービス・娯楽(12.0%)を中心に幅広い業界へ就職しています。