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“よみもの”

20211229

日本の言語・文学・文化に関する充実した学びを経て、『信頼される日本語の使い手』へ―日本語日本文学科の学びの紹介

日本語日本文学科では、「日本語」「日本文学」「日本文化」を柱に幅広い教育を展開しています。学生は3つの領域の基礎的・全般的な知識を身につけた上で、興味・関心に合った専門分野の学修を深め、ことばや表現に関する感性と知性を育んでいます。今回は、日本語日本文学科の多彩な学びの内容を詳しくご紹介します。

日本語・日本文学・日本文化の各領域を深く掘り下げ、知見を広げる

「日本語」の領域では、現代日本語の構造や歴史的変化、地域的差異など、日本語を総合的に捉える日本語学と、社会的・文化的差異や教育環境などにも目を向けながら日本語教育を考える日本語教育学を学べます。「日本文学」では上代から現代、さらには和漢比較文学まで、あらゆる時代の文学を当時の社会や文化、宗教観や思想、歴史的な事柄なども踏まえて読み深めます。「日本文化」は、古典文化から現代ポップカルチャーまで幅広い分野を対象に、その表現について考察します。

小説・短歌・詩の創作やマンガ・アニメ・映画を読み解く授業など、多彩な科目が充実

日本語・日本文学の両領域にわたって深くかかわる日本文化。日本文化については、小説や詩、短歌・俳句などの創作を学ぶ授業科目、報道文の執筆や編集、朗読・アナウンスなど日本語での表現力を養う授業科目など多彩な専門科目が充実。また、古くは絵巻・絵図から現代のマンガ・アニメや映画に至るまで、さまざまな時代、ジャンルの作品を通して日本文化を読み解く科目を設置しています。さらに机上での学びにとどまらず、当時の技術や作品に実際に触れる機会も設けています。

座学だけではないさまざまな文化体験が可能

日本文化をより身近に感じられる実践的な学びの機会も多く、華道や茶道や香道、日本舞踊や狂言のほか、和紙によるちぎり絵といった体験的な授業を通して、理解をさらに深めます。また、学生と教員からなる「国文学会」では、広い視野から日本文化への関心を高める活動を学生主導で推進。歌舞伎や浄瑠璃、現代劇などの観劇会、鎌倉や伊豆などへの文学散歩、作家やアナウンサーといった日本語の専門的使い手を招いた講演会などを実施。年2回発行の国文学会会報では、教員インタビューやゼミ紹介などの情報を発信しており、興味関心のあるテーマを楽しみながら、学びに繋げる機会としています。

日本語教員養成講座も効率的に履修が可能

グローバル化が進む現代社会において、日本語を母語としない人に日本語や日本文化を教える「日本語教員」の需要は年々高まっています。日本語教員養成講座は日本語日本文学科の専門科目を中心としたカリキュラム構成であり、学科の専門的な学修を深めながら、同時に日本語教員としての素養を身につけることができます。さらに、日本語教育学を専門とする教員のもと、日本語教育に関する専門的な研究に取り組み、卒業論文をまとめることも可能です。

4年間の学びのステップ

4年間を通してゼミを中心に学びます。1年次前期の「R&R(入門ゼミ)」では学術資料の調べ方など、研究手法の基礎を習得。後期の「基礎ゼミ」では学科の各専門分野の研究に触れ、調査・研究に必要な力を養います。そして2年次の「プレ専門ゼミ」で実践力をさらに高め、3年次の「専門ゼミ」では研究テーマを本格的に学びます。4年次には「卒論ゼミ」で卒業論文を作成。授業で興味を持ったことをさらに深く研究する学生もいれば、身近な生活の中で感じた疑問や課題をテーマとする学生もいます。

卒業後の進路

卒業後は、商社・小売(17.6%)、情報関連(14.7%)、教育・学習支援(11.8%)を中心に幅広い業界へ就職しています。

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