01from ferris to you

“おたより”

20211227

国際交流学部で学ぶ地域文化① 横浜学の”世界”

毎年春の新入生オリエンテーションで、「せっかく縁あって横浜のフェリスに来たのですから、横浜について深く学んでください。必ず将来、自慢できるたくさんのものを手に入れることができます」とメッセージしています。「横浜」から何を学べるというのでしょうか。

横浜が約160年前に近代日本の開国と開港の舞台になったことは知っていますね。以来海外との物資や人の往来、外国人居留地・中華街の形成により、様々な外国人と交流する国際化、グローバリゼーションの尖端に位置してきました。と同時に当初数百人だった村が、今日370万人を越える日本最大の市となっています。これほど急激に大都市へと変貌したまちは他にありません。つまり横浜は国際化と大都市化という近代日本に広くみられた大きな変化を表現する典型的な都市であり、その魅力や課題の考察を通して将来に役立つ様々な知見を得ることができるのです。

横浜学は前期の総論と後期の実習から構成されています。まずは横浜学50問といった基礎知識から入り、近代以降の歴史や市の現状を総合的に学び、後期は各論のほかゲストスピーカー授業、みなとみらい、中華街、山手地区などを歩き、横浜港クルーズとふ頭での荷役作業の見学会を実施しています(2021年は休止、2022年は実施予定)。知識だけでなく横浜を自在に歩けるようになることも目標の1つです。

国際交流学部国際交流学科教授 大西比呂志


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