01from ferris to you

“おたより”

20211213

キリスト教講演会(後期) ~隣人に寄り添うために~

10月21日(木)、動画配信にてキリスト教講演会(後期)が行われました。
講演会では、私立聖坂養護学校の藤森茂副校長先生が、「隣人に寄り添うために」というタイトルでお話しくださいました。

聖坂養護学校は、横浜市の山手にあるキリスト教の信仰を教育の基盤としている特別支援学校です。小学部から高等部専攻科、20歳までの知的に障がいのある児童生徒が通っていて、言葉による簡単なコミュニケーションができる子どもは半分くらい、中には言葉による意思表示が難しい子どももいるとのことです。

藤森先生は、聖坂養護学校と先生ご自身の話を交えながら、フェリス女学院大学の教育理念である「For Others」についてご一緒に考えてくださいました。

障がいのある子どもたちは、小さい頃から「遅い・できない」という、周囲の不安やため息の中で育ってきていること、できた時に褒めるのは簡単で、できたことによって達成感を得て自信につなげるということも大事なことだけれど、できなかった時に心配しなくていいよ、と手を添えて一緒にやろうと寄り添うことの方がはるかに大切ということを、お話を通して知ることができました。

「神さまを愛する具体的な行為の一つとして神さまを知ることが大切です。同じように自分を知ることも大切です。私の宝物って何だろう。私は何を不安に思うのだろう、私にとって喜びとは、幸せとは…。私はどうしてフェリスにいるのだろうか、フェリスで何をしたいのだろうか、自分への問いはたくさんあります。かけがえのない自分を見つけてください。」というお心のこもったメッセージをいただきました。

藤森先生がお祈りくださったように、神さまが私たちの行く道を照らし、 いつも共にいてくださる安心を与えてくださいますように。

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