01from ferris to you
“おたより”
20211020
フェリスホールにパイプオルガンが設置されていることは、ご存知の方も多くいらっしゃると思います。少しだけこのオルガンについてご説明しますと、1990年に学院創立120周年記念事業として、アメリカのTaylor & Boody社によって18世紀ドイツ建造様式でつくられました。「バッハのオルガン曲が理想的に演奏できる楽器」を目指し歴史的オルガン研究に基づいて建造されたこのオルガンは、その使命を十分に担い、30年かけてホールの響きと一体となり国内外でも定評ある名器となりました。
フェリスが誇るパイプオルガンを皆さまにもお聴きいただきたく、音楽学部では毎年「オルガン・コンサート」を企画してまいりましたが、昨年度に引き続き、今年度も残念ながら演奏会の企画が中止となってしまいました。
相次ぐ演奏会の中止や縮小に気持ちが沈んでいたところに、本学オルガン講師・三浦はつみ先生が「オルガン演奏を配信しよう!」と発案してくださり、バリトンの土屋広次郎先生、そして映像担当には柴田俊一先生、さらに録音は片桐健順先生と、音楽学部で教鞭を取る各分野のプロフェッショナルが集結して、演奏映像を制作しました。
昨年度から演奏の収録を行ってまいりましたが、今回新たに録音の片桐先生が制作チームに加わってくださったことで音のクオリティを格段に向上させることに成功しました。片桐先生が提案してくださったバイノーラル方式での録音によって、まるでその場にいるような臨場感あふれるサウンドが実現しました。この、音に包み込まれる感覚を皆さまにも体験していただきたく、是非イヤホンやヘッドホンを着用してお聴きください!
収録の数日後には、三浦はつみ先生が横浜市の文化芸術の発展に尽力し、その功績が評価され今年度の横浜文化賞(文化・芸術部門)の受賞者に選出されるという嬉しいニュースもございました。
演奏プログラムは、オルガンの迫力あるサウンドをお楽しみいただけるソロ演奏(J.S.バッハ作品)と、バリトンとの美しい調和が魅力のアンサンブルで構成されています。
下のリンクより動画ページへアクセスいただけます。お楽しみいただけましたら幸いです。
♪フェリスホール・オルガンコンサート ~パイプオルガンとバリトンの協演~
音楽学部 演奏会室