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“おたより”

20211001

国際交流学部で学ぶSDGs⑦ 聖フランシスコに学ぶSDGsの精神

国際交流学部では、世界全体やさまざまな地域の政治・経済・社会・文化などを学ぶ中で、SDGsで掲げられている課題を知り、その達成につながる新たな価値観を考える機会が多くあります。今回は、国際交流学部で「世界の宗教」「基礎演習」などの授業を担当している大学チャプレンの徳田信先生が、キリスト教と現代社会の課題の関係について語ります。

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私がおもに担当しているのはキリスト教の授業です。何だか難しそう、と思われるかもしれません。しかし実は、社会との関わり方や生き方のヒントになるもの、それがキリスト教です。

数年前、カトリック教会から環境保護を訴える公式文書「ラウダート・シ」が出されました。発表したのはローマ教皇フランシスコ。その名は、エコロジストの守護聖人とされている、中世イタリア・アッシジの聖フランシスコから取られました。

この聖フランシスコには様々な逸話が残っています。小鳥や動物たちに神の恵みを説き聞かせたり、人食いオオカミと掛け合って村人と仲直りさせたりしたと言われています。また、自然世界の素晴らしさを「太陽の賛歌」として歌い上げました。

しかし、エコロジストの守護聖人に選ばれた理由は、それだけではありません。注目されたのはフランシスコの生き方です。新約聖書によると、イエスは弟子たちを宣教に送り出したとき、自分の持ち物を持っていくなと告げました。フランシスコはそのイエスの言葉を文字どおり実践したのです。

それは一見、自分を律する厳しい道に思われます。しかし根っこにあったのは「神の愛」への信頼でした。必要なものは神が備えてくださるという信頼です。自然の実りを通し、周りの人々の助けを通し、必要十分なものを日々備えてくださる。自然も人も、互いに関わり合い、助け合う中で、私だけでなく「みんなが」養われていく、、、

ここにSDGsを、まさに自分事として捉えるヒントが隠されています。自然破壊や社会の不和は、自分の生存を図るため富やモノをため込もうとするところに生じるのだ、むしろ神への信頼に生きよ、そうすれば人との関係や自然との関係が回復され、私たち自身も平安に生きることができるのではないか。そうフランシスコは問いかけています。

理想論に聞えるでしょうか。そうかもしれません。しかし具体案(政策)と理想(ビジョン)は車の両輪です。フェリスではその両輪を学べます。

国際交流学部国際交流学科助教 徳田信

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