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“おたより”

20210831

国際交流学部で学ぶSDGs④ ジェンダー平等に向けた取り組み

国際交流学部では、世界全体やさまざまな地域の政治・経済・社会・文化などを学ぶ中で、SDGsで掲げられている課題を知り、その達成につながる新たな価値観を考える機会が多くあります。今回は、ジェンダー法学を専門とする山本千晶先生の授業を紹介します。

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SDGsの進展において「死活的に重要な貢献」と位置づけられているのがジェンダー平等です。SDGsは女性が完全に人権を享受できる基準に基づく開発枠組みであるため、SDGsの達成によって、かなりの程度、ジェンダー平等も達成されるといわれています。ジェンダー平等の取り組みが遅れている日本においては、とりわけ国内の取り組みに目を向けることが重要になってきます。

「ジェンダーを考える」という授業では、国連を中心とする国際社会の取り組みを概観することでジェンダー平等についての国際社会のスタンダードを学び、その上で日本国内の男女共同参画政策などについて検討します。国際基準で考えるなら、たとえば、国会議員の女性比率を上げるために、ジェンダークオータ等の積極的是正措置を「日本でも取り入れるべきか否か」ではなく・・・・、「なぜ取り入れるべきなのか」について論理的に説得できる能力が求められることになるでしょう。授業の終盤ともなると、学生たちは、こういった日本の課題に対し、条約や国内法などを駆使して目を見張るような論陣を張るようになり、頼もしいかぎりです。

国際交流学部国際交流学科准教授 山本千晶

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