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“おたより”

20210811

国際交流学部で学ぶSDGs③ 「つながり」で考える途上国

国際交流学部では、世界全体やさまざまな地域の政治・経済・社会・文化などを学ぶ中で、SDGsで掲げられている課題を知り、その達成につながる新たな価値観を考える機会が多くあります。今回は、開発経済学を専門とする木曽順子先生が、「誰も置き去りにしないことを目指す」SDGsの実現に向けて、先生の授業の中で学べることを紹介します。

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SDGs(持続可能な開発目標)では、先進国・途上国が地球の一員として行動し「誰も置き去りにしないことを目指す」ことが宣言されました。経済、政治、社会、あらゆる事象を通じて、世界が深く多様な形でつながっていることがその前提になっていると言ってよいでしょう。

「基礎演習」で使ったテキストの副題は、「遠くのあの子とあなたのつながり」。援助、貿易政策、移民、気候変動など、内容は少し難解だったかもしれません。けれども学生の皆さんは、「つながり」を念頭に、開発途上国の開発・貧困の問題についてじっくり、それぞれの目線で考えてくれたようです。また「国際経済学」、「途上国と開発経済学」、「南アジアの経済」、「南アジアの労働」では、グローバル経済の仕組み、南アジアを含む途上国の開発の歴史や政策を学び、数値だけではわからない人びとの暮らしや社会の質的側面に触れる中で、途上国の貧困と発展のメカニズムについて考えてほしいと思っています。

下の写真を見てください。ある国の都市スラムに住む一家の水浴びスペース(水道なし)と、また別の国の村に設置された衛生設備(=トイレ)です。これらは、SDGsが掲げるゴール6「安全な水とトイレを世界中に」を達成しているのかいないのか、この人たちは「置き去りに」されているのかいないのか、どう考えますか?

国際交流学部国際交流学科教授 木曽順子
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