“おたより”

音楽学部ではコロナ禍における新たな取り組みとして、配信形式のコンサートを実施しています。現在配信中の「Ferris Concert」は音楽学部教員によるコンサートシリーズで、1994年に始まり今年で27年目（通算72回目）を迎えますが、オンラインでの開催は初めてとなります。

コンサートの収録配信については昨年度より学内の演奏会を中心に、試験的に取り組みを開始し、機材の整備や、収録のノウハウを培ってまいりました。一部の公演は現在YouTubeで公開中ですので是非ご覧ください。
準備期間を経て、この度の「Ferris Concert Vol.72 楽器との対話」では学外の皆さまにもご鑑賞いただける形でお届けいたします。

収録は5月下旬、神奈川県民ホールの共催を得て神奈川県民ホールの小ホールで行いました。
客席にはカメラとスタッフ数名のみ。普段の演奏会とは違う独特な緊張感に包まれつつ、朝から夜まで熱演が繰り広げられました。（撮影裏話として、本番一発勝負の先生、テイク2を希望する先生…先生方の性格が垣間見えました。）

映像の監修は、音楽芸術学科非常勤講師の柴田俊一先生が務めます。柴田先生はこれまで数々の音楽番組のディレクターを手がけ、現在は音楽芸術学科「音と映像ゼミ」を担当されています。まさに”オールフェリス”で作り上げるオンデマンド・コンサートです。

視聴申し込みの受付を開始以降、続々と反響をいただいております。特に遠方に在住の方からは「遠くて聴きに行けないので、オンラインで鑑賞できるのは嬉しい」という声が多く、海外からお申込みくださった方もいらっしゃいました。また、「ほかの公演もぜひ配信を」との意見も多くいただいており、これからの時代の演奏会の在り方について考える大きな一歩を踏み出したように思います。

「Ferris Concert Vol.72 楽器との対話」は、6月20日（日）23:00まで配信中です（視聴申し込みは20日12:00まで）。ソロ、デュオ、トリオの多彩な組み合わせでお届けする45分間をお楽しみください。

♪Ferris Concert Vol.72 楽器との対話（オンデマンド・コンサート）

音楽学部　演奏会室