“おたより”

1875年（明治8年）の6月1日、居留地山手178番地（現在のフェリス女学院中学校・高等学校の所在地）に、フェリス女学院大学の前身である「フェリス・セミナリー」の新しい校舎・寄宿舎の開校式を行いました。この校舎・寄宿舎の開校を祝して、6月1日は学院全体の創立記念日となっています。

創立当時の学院の校名は、創立者のメアリー・E.キダー（Mary Eddy Kidder, 1834-1910）にちなんで「キダーさんの学校」などと呼ばれていました。しかし山手178番地に校舎が新築された時、宣教師としてキダーを日本に派遣し、設立のための援助も行ったアメリカ改革派教会外国伝道局のフェリス父子に敬意を表し、キダーは「フェリス・セミナリー」と名づけました。

その後1889年に「フェリス和英女学校」、1941年の英語が敵性語とされた時代には「横浜山手女学院」に変更していますが、1950年に再び「フェリス女学院」と改称し現在に至っています。