01from ferris to you
“おたより”
20210128
ジャパンスタディーツアーは、留学生と本学の学生が広島で平和について学ぶ本学の伝統的な研修旅行であり、今年度で22回目となります。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、直接広島へ赴くことがかなわなかったため、原爆遺跡保存運動懇談会の方のご協力を得てオンラインで実施しました。
本学への留学が中止となってしまった留学生にも幅広く声をかけ、韓国、インドネシアの学生も現地から参加いただきました。
2020年度のオンラインジャパンスタディーツアーは全3回に分けて実施しました。各回の概要は次のとおりで、このツアーの重要なパートとなる、第3回目被爆者のご講話の理解をより深めるため、学生は2回の事前学習に取り組みました。
第1回目 11月19日(木) |
・「戦争に対するイメージ」について共有 ・平和記念資料館の資料を参考に「原爆や遺されたもの」について学ぶ |
第2回目 11月26日(木) |
DVD鑑賞 「夏服の少女たち」、感想を共有 |
第3回目 12月12日(土) |
・被爆者ご講話 ・ディスカッション 「私たちが受けてきた戦争平和教育」、「未来のために私たちができること」 |
ツアー第3回目の被爆者のご講話では、当時の壮絶な体験談や今も原爆後遺症で苦しめられている状況を聞き、学生たちは戦争の恐ろしさや平和について改めて考えるきっかけとなったようです。第3回目のディスカッションでの学生の意見を一部ご紹介します。
(本学の学生)
原爆や戦争の恐ろしさを次世代に伝えていかないといけない。戦争を知らない世代は、戦争の悲惨さを知らないため、また同じことを繰り返してしまう可能性も高いと思う。だからこそ、今被爆体験をされた方のお話をしっかり聞き、子どもたちに語り継いでいかないといけないと思う。
(本学の学生)
被ばくを経験したかは、外見ではわからない。内部被爆を被爆者と認めないことの問題や、内部被ばくによって、生まれてくる子孫にも身体的影響があることも初めて知った。決して昔の問題で終わらすのではなく、今も続いている問題として考えていかないといけない。
(インドネシアの学生)
小さなこと。自分から。他人を理解する、理解し合うことが大切。 怒りはまた新たな怒りを生み出すだけ。戦争も同じ。問題を解決するために、暴力以外の方法を探し、許し合うことが大切。
(台湾の留学生)
若い人に戦争の怖さを教える。武器ではなくコミュニケーションで解決するべき。戦争の代わりにほかの解決方法を探す。人々は平和的な解決を望んでいる。
(ドイツの留学生)
戦争の経験者のお話を聞くのは大切。また経験者の立場になって考えることは大切なこと。コミュニケーションをすること、他の国の人の意見に耳を傾けることも重要。
オンラインジャパンスタディーツアー開催にあたり、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。フェリス生と、留学生、それぞれ違う価値観やバックグラウンドを持った学生が平和について考えるジャパンスタディーツアー。次年度もこの伝統を継続できればと思っています。
最後の記念撮影は、平和のポーズ(ピース)で★