01from ferris to you

“おたより”

20201215

毎年恒例「室内楽の夕べ」「オーケストラ協演の夕べ」を万全な感染対策で実施しました

サン=サーンス:死の舞踏(室内楽の夕べ) 撮影=横田敦史

音楽学部では毎年11月~12月にかけて、学内オーディションを通過した学生たちによる演奏会を開催しています。しかし今年は新型コロナウイルス感染症の拡大が収まる気配がなく演奏会の実施自体が危ぶまれる状況でしたが、音楽学部では長期に渡り議論を重ね、演奏会を安全に開催する方法を模索してまいりました。

無観客公演とすること、原則として演奏時もマスクを着用すること、奏者間で十分な距離を保つこと、飛沫防止のパーテーションを設置すること…等、例年とはまったく異なる形で演奏会を行うことになりましたが、学生をはじめ出演者一同、演奏ができる喜びを噛み締めながら前向きな気持ちで本番に臨みました。

11月6日(金)「室内楽の夕べ」には、オーディションを通過した9組のグループが出演。今年度からは新たにピアノデュオ(2台ピアノ)も加わり、二重奏~五重奏までの多彩な編成で名曲の数々を披露しました。

11月23日(月・祝)「オーケストラ協演の夕べ」には、今年も鷹羽弘晃氏を指揮者に迎え、ピアノ3名、ヴァイオリン1名、声楽2名の学生ソリスト6名がオーケストラと共演しました。

奏者間の距離を保つためにフェリスホールの客席フロアまでオーケストラの配置を広げ、見慣れたホールがまったく別の空間に。これでは演奏がしづらいのではないか、響きはどうなるのか…といった心配は杞憂に終わり、2階席にいた学内関係者からは「距離があることで、一人ひとりが伸び伸びと演奏していて響きが素晴らしかった」「個々の音楽が集約し、耳に言葉として届いた」「音が本格的!」と絶賛の嵐。思いがけずフェリスホールの新たな魅力を再発見する機会となりました。

鷹羽氏の厚いサポートにより、舞台裏では緊張を顔に浮かべていたソリストたちも、オーケストラの前に立つと堂々とした演奏を披露しました。

両公演とも無観客での開催となりましたが、公演の様子は、これまで数々の音楽番組のディレクターを務め、現在は音楽芸術学科非常勤講師として教鞭を執る柴田俊一講師監修のもと映像収録を行いました。

公演の開催に際し、お力添えいただきました多くの皆さまへこの場をお借りして心よりお礼を申し上げます。また、無観客であっても熱演を繰り広げた出演者たちへ大きな拍手を贈りたいと思います。

音楽学部 演奏会室

サン=サーンス:死の舞踏(室内楽の夕べ) 撮影=横田敦史

ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲第2番(室内楽の夕べ) 撮影=横田敦史

ラヴェル:ピアノ三重奏曲(室内楽の夕べ) 撮影=横田敦史

レハール:喜歌劇《ジュディッタ》より(オーケストラ協演の夕べ) 撮影=藤本史昭

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番(オーケストラ協演の夕べ) 撮影=藤本史昭

オーケストラ用に用意したパーテーション35台は、全て自作。山手事務室、音楽学部教職員・副手が総出で制作しました。外部の出演者から「ここまで準備ができるフェリスはすごい」との声も。

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