01from ferris to you
“おたより”
20200521
本学では、障がいをもつ学生が、障がいをもたない学生と等しく学び、学生生活を送るために、すべての教職員と学生が、それぞれの立場で協力しながらバリアフリーを推進するサポート体制を実現します。バリアフリー推進室は、この実現に向け、障がいをもつ学生の授業での情報保障と学生生活支援、施設設備のバリアフリー化のための各事業、教育活動、情報収集・発信を行っています。これらの活動は主に学生スタッフが担っており、バリアフリーコーディネーターとともにフェリスのバリアフリーを推進しています。
学生スタッフの取組をご紹介します。
授業での情報保障
障がいやバリアに関係なく、誰もが等しく授業を受けられることを目標に、ノートテイク、テキストデータ化、映像字幕の読み上げ、移動サポートなどを行っています。サポートの質を高めるために、勉強会やノートテイク講習会も定期的におこなっています。
入学式、学位授与式、講演会等でのスクリーンテイク
大学の行事等でスクリーンテイク(講演内容をパソコンで打ち、スクリーンに投影する情報保障)を行っています。本学では、情報保障の質を保つために2人~3人一組のペアを組み、5分ずつ交代で打ち込んでいます。このペアでの連携が非常に難しいため、式典や講演会でよりよい情報保障ができるよう、当日に向けてみんなで一生懸命練習しています。
キャンパスのバリアフリー化
段差があって視覚障がいの方に危険な場所、点字ブロックが適切に敷かれていない場所、ドアが重くて車いす利用者が出入りしにくい場所など、キャンパス内の改善が必要な箇所を調査しています。学生スタッフや施設担当職員で対応可能なものはその都度改良し、対応規模が大きなものは大学の事業計画に盛り込み整備を行っています。また、調査結果をもとに、車椅子での移動ルート、エレベーター設置箇所や、凹凸ある危険な箇所などを記したバリアフリーマップも作成しています。
上記のほかにも、大学祭での校内サポート、学内での啓発活動、シンポジウムへの参加など様々な取組を行っています。本学では、これらの活動を通して学生自身が学び、「For Others」の精神が育まれることを大切にしています。