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“おたより”

20200107

一生に一度の体験!あなたは、206ヶ国がやって来る東京オリンピック・パラリンピックをどう迎えますか?~国際交流学会秋季講演会~

国際交流学会では、2019年度秋季講演会を11月26日に開催しました。
今回は、上智大学名誉教授の師岡文男先生を講師にお迎えしました。師岡先生は、日本人初の国際スポーツ団体連合(GAISF)と国際ワールドゲームズ協会(IWGA)理事に就任するなど、オリンピックやスポーツを通して国際社会でご活躍されています。今回は「一生に一度の体験!~あなたは206ヶ国がやって来る東京オリンピック・パラリンピックをどう迎えますか?~」をテーマとしてお話していただきました。

師岡先生のお話から、様々な「国、言語、人種、宗教」の壁を超えて1つのルールの下で行われるオリンピック・パラリンピックは、まさにグローバルな共生社会の形であり、社会に与える影響は大きいということが理解できました。また206ヶ国もの国が集まるオリンピック・パラリンピックが東京で開催されることは、多くの国の方々と交流できる貴重な機会であることを改めて認識させられました。

また東京オリンピック・パラリンピックを迎える上で、覚えておくと良いことを師岡先生から伝授して頂きました。それは参加国の国旗とアルファベット3文字で表記される国名コードを覚えておくということです。これは先生ご自身の経験によるものです。先生は1964年東京開催当時に参加国の国旗を覚えたそうです。これが先生にとって大きな財産となり、今でも様々な国の方々と会話をするきっかけとなっているとお話されました。

終盤では、師岡先生のお父さまである写真家・師岡宏次氏が実際に撮影・制作をされた1964年東京オリンピック・パラリンピックの映像が一部上映されました。その映像は、当時のオリンピックを競技だけでなく、選手達を応援する観客、オリンピックを支える人たちの様子も捉えた映像でありました。現代のオリンピックは国を挙げて競い合っているイメージがありますが、当時のオリンピックからは戦後であったからこそ、世界が一つになったような平和な空間が感じられ、終戦から20年も経たない中で行われたとは思えないほど完成されたオリンピックでした。今は当時よりもはるかに技術が発展しているため、2020年東京オリンピック・パラリンピックがどのようなものになるのか、この講義からとても興味が湧きました。また、講義の中で紹介されていたローマ教皇のお言葉にもあるように、オリンピックには、選手たちだけではなく、全ての人が楽しめる、幸せになる、健康になるという目的があるということも知りました。

ご講演を通じて、スポーツによって性別や人種の違いを超えて、世界が1つになることができると再認識をしました。それがまさに2020年に開かれる平和の祭典オリンピックにつながるのです。オリンピックにどのように関わるかは本人次第ですが、オリンピックを通じて得ることのできる経験や大学生活での多様な経験が、これから社会へ出る上で大切なこととなるのではないかと感じました。

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