01from ferris to you
“おたより”
20181225
11月19日~28日まで、2016年に交流協定を締結したフィリピン大学ディリマン校の学生6名と教員2名がフェリスに来校し、多くのフェリス生と交流や合同授業・ゼミの時間を持ちました。
初日の11月20日には、国際課主催のウェルカム・ランチパーティが開かれ、フェリスの留学生や、学部学科を超えてフィリピン大学学生との交流に興味を持つ学生約40名が参加し、秋岡学長や寺尾国際部長も参加され大変にぎやかで楽しいパーティとなりました。初めて出会った人たちばかりだったにもかかわらず、すっかりお互い打ちとけて、学内での国際交流を楽しんだ人たちが多かったようです。
また同日5限には、国際課のグループスペースにおいてコミュニケーション学科多文化共生ゼミの学生を中心に、フィリピン大学の学生との合同ゼミ「女性のキャリアについての日本・フィリピン比較」が開かれました。この合同ゼミにも、多文化共生ゼミの学生だけでなく、学年や学科を超えた参加者があり、フィリピンと日本の家族観やジェンダー観の違いについて、英語でディスカッションを行いました。フィリピンの学生には、日本の女性が子育てをしながら仕事を続けることが難しい、という現実が印象に残ったようです。
今回来日したフィリピン大学の学生たちは、日本の伝統文化について関心を持ち、文楽を自分たちで勉強しているグループでもあり、滞在中にコミュニケーション学科専門科目の舞踊の文化人類学(高橋京子先生)で、その文楽パフォーマンスを披露してくれました。
大勢の受講生の前で緊張したフィリピン大の学生たちでしたが、たくさんの質問や賞賛の拍手にホッとしたようでした。
そのほか、国際交流学部の英語による科目「ジェンダーと持続可能な開発」(高柳彰夫先生)や「英語で学ぶグローバル問題」(杉之原真子先生)にも参加したほか、国際交流学部大西比呂志ゼミ(横浜学)のみなさんに横浜ツアーを企画していただくなど、さまざまな学部や専門のフェリス生との活発な交流を実現することができました。
昨年に引き続きJASSO(日本学生支援機構)海外留学支援制度(協定受入)による大学コンソーシアム型プログラム「パラダイムシフト時代の脱国境化現象を考える」(代表:フェリス女学院大学、連携:横浜国立大学、フィリピン大学ディリマン校、サント・トーマス大学)として実施された今回の交流プログラムですが、ますますフェリス生とフィリピン大学ディリマン校生の絆が強まり、大学という場を通した国際交流が活発になったと実感できた日程でした。
文学部コミュニケーション学科 教授 小ヶ谷 千穂