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“おたより”

20180830

祈りと賛美を捧げる喜び ~サマーリトリート報告~

8月20日(月)と21日(火)、緑園キャンパスにてサマーリトリートが行われました。

夏休みなどを利用してキャンプをするイベントは多くのキリスト教会でも行われますが、教会では、キャンプではなく「リトリート」(retreat)と呼ばれることがしばしばあります。リトリートとは「退却」「後退」という意味で、仕事や学校などの日常生活からいったん距離を置き、心身ともにリセットするのがその大きな目的の一つです。わたしたちの「サマーリトリート」も、日常とは少し違うゆるやかな時間をすごしながら、それぞれの人生などについてゆっくりと語り合いながら考えてみることが目的です。

去年までと違い、今年度は日帰りで二日間にわたっての開催となりました。新しい形での開催でしたが、泊まりは難しかった方が参加してくださったり、大学の設備が自由に使えたりと、メリットも多いものとなりました。

今回は「祈りと賛美を捧げる喜び」と題して、谷口昭弘教授が主題講演を行いました。聖書や典礼の歌をはじめとするキリスト教の要素が映像作品や舞台作品においてどのように機能しているのか、またはどのように描かれているのか、映像を見ながら丁寧に例を追いました。登場人物と神との関係が示されることで立体的な描写となることを学び、また、観る者にもおのずと神との関係を問う効果があるという気づきも与えられました。

また、主題講演を受けて「あなたにとって音楽とは?」「好きなコトバ」というテーマでワールドカフェの時間がもたれ、自由に意見交換を行いました。気軽に聞く音楽も、また「座右の銘」として挙げる言葉も、みんなで話しているうちに「なぜ音楽を聴く/演奏するのか」「そもそもコトバとは何か」という問いへと変わっていき、他者とのかかわり、神とのかかわりなどについて考える時間になりました。

朝と夕には礼拝が行われ、さらには、たくさんの賛美歌を学びながら歌う時間もあり、参加者それぞれがそれぞれのペースでキリスト教のこと、そして神について思いめぐらすことができたリトリートでした。

 

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