02interview

“わたしたち”

20180214

音楽と人との出会いの場をつくる

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私は、横浜市にある区民文化センター(劇場・音楽ホール)で働いています。施設の運営、コンサートの企画・広報・実施が主な仕事です。区民文化センターは地域に寄り添った、地域の方とともにある文化施設です。地域の方がクラシック音楽に対して感じる敷居の高さをいかに取り除くかなど課題も多いですが、音楽を発信し続けることで、音楽と人との出会いの場をつくり、音楽が誰かの喜びや癒し、夢に繋がっていってくれることを願いながら日々、奮闘しています。

大学院在学中は修士演奏や論文のために、音楽とじっくり向き合う時間が多くありました。そうした時間の中で、音楽に支えられ成長し、音楽を通したさまざまな出会いが私の中でかけがえのないものになっていることに気づきました。それと同時に、音楽に恩返しをすること、音楽と人の輪を広げ、とくにクラシック音楽を普及させていくことが私の使命だと感じ、現在の道に進みました。

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今、私が力を注いでいる仕事は、若手の音楽家が活躍できるコンサートシリーズの実施と、小学校へのアウトリーチの斡旋です。

若手演奏家によるコンサートは活気にあふれ、お客様からも大好評です。それは音に込められた熱意がお客様に感動としてしっかりと伝わっているからだと思います。また演奏家自身もお客様の笑顔や言葉から大きな自信と次への活力を受け取り、それらはとても良い相互作用を生んでいるのではないかと思っています。

小学校へのアウトリーチについては、生演奏を聴いた時の子どもたちの花が咲くような笑顔が何よりも印象的です。目を輝かせる子どもたちを見ると、音楽がいかに素晴らしいものなのかを、毎回改めて教えられます。

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フェリスの6年間で、知識や技術面において多くのことを学ぶことができましたが、それ以上に、毎日練習に励む仲間の姿や、音楽を心から楽しみ自己の演奏活動にも真摯に向き合う先生方の姿から音楽に対する姿勢を学びました。

そして、そんな環境の中で自然と感じ取ったこと、また過去の偉大な作曲家や演奏家たちを知って感じたことは、「皆、誰かに届けたくて音楽を生み出している」ということです。それは音楽が、他者とつながることができ、心を豊かにしてくれる最高のツールであることの証明なのではないでしょうか。

日々の仕事を通じて、音楽の素晴らしい力を実感していますが、音楽に秘められた可能性はまだまだ計り知れません。音楽や芸術は今後さらに、教育現場や医療・福祉の現場、更生保護(犯罪や非行者の立ち直り支援)の分野、また地域交流や国際交流においても、多大な力を発揮できる可能性があると私は考えています。現在の仕事を通じて得た知識やスキル、ネットワークを活かして、将来はより一層主体的に音楽を通して世の中に貢献できるよう、自分自身が楽しみながら大きな可能性の実現に向けて尽力していきたいと思っています。

(2018.2.14)
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