01from ferris to you
“おたより”
20180116
11月19日~29日まで、昨年交流協定を締結したフィリピン大学ディリマン校の学生7名と教員2名がフェリスに来学し、コミュニケーション学科の基礎ゼミ(小ヶ谷担当)、多文化共生・国際社会学ゼミ、専門科目の身体表現論(高橋京子准教授担当)および英語英米文学科と国際交流学部国際交流学科の授業で研究交流を行いました。
今回のプログラムは、JASSO(日本学生支援機構)海外留学支援制度(協定派遣・協定受入)による大学コンソーシアム型プログラム「パラダイムシフト時代の脱国境化現象を考える」(代表:フェリス女学院大学、連携:横浜国立大学、フィリピン大学ディリマン校、サント・トーマス大学)として実施され、また学内の大学教育改革プロジェクト「大学間地域連携と海外連携としての学生交流の取り組み」の助成を受けたものです。
昨年に続き二度目となったフィリピン大学学生の来校では、フェリス生の英語によるコミュニケーション能力の向上と異文化交流経験の蓄積を目指して、学生が主体となった合同ゼミをメインの活動としました。
1年生の基礎ゼミでは、フェリスとフィリピン大学それぞれの学校紹介を行ったあと、グループに分かれて、日本・フィリピンそれぞれの学生生活について意見交換をしました。フィリピンの大学生は、日本の大学生が日常的にアルバイトをしていることに驚いていたようでした。多文化共生・国際社会学ゼミでは、「メディアにおける”ハーフ”表象」と、「ノン・バーバル・コミュニケーションの有効性」という2つのトピックについて、フェリス生とフィリピン大生がそれぞれ英語でプレゼンテーションを行い、その後グループに分かれてディスカッションをしました。コミュニケーション学科生たちは、最初は慣れない英語でのディスカッションに緊張していたところもありましたが、一生懸命に聴いてくれるフィリピン大生の真摯さに背中を押されて、ゼミの終了時には、英語でディスカッションのまとめをできるまでになりました。
今回の合同ゼミを通して、英語でコミュニケーションができる近隣アジアの国、としてフィリピンがコミュニケーション学科生にとってずいぶん身近な存在になったようです。フィリピン大学ディリマン校とは近々学生交流協定も結ばれる予定ですので、今後交換留学などを通してさらにフィリピンの学生との交流が深まることが期待されます。
文学部コミュニケーション学科教授 小ヶ谷千穂