01from ferris to you
“おたより”
20171106
フェリスの卒業生にはボリビアの高地にあるウユニ塩湖のスペシャリストがいます。英文学科出身の大山奈津美さんは、卒業後、日本の大手旅行代理店に4年間勤務し、その後パナマ共和国に本社を構えるOnly One Travelで2年間働きました。さまざまな中南米の観光地の中でも、「奇跡の絶景」と言われるウユニ塩湖は、空とひとつになった幻想的な風景で有名で、世界中からたくさんの観光客が訪れる人気のスポットです。このたび、大山さんはOnly One Travelの仲間と、ウユニ塩湖についての日本初のガイドブックをライツ社から出版(2017年10月27日)されました。
この本の出版のために帰国した大山さんは、6月19日、フェリス女学院大学英文学会と英語教育運営委員会が主催するProfessional Women’s Seminarに参加し、大ホール教室で講演をしてくれました。このセミナーは、外国語を駆使する卒業生の活躍をみて、現役の学生たちが自分自身の将来を構想することを目的としています。今回の大山さんの話は、とくに刺激的だったようです。英語英米文学科の2年生A.N.さんは、「キャリアセミナーの講師のような立場」からの話と期待していたようですが「良い意味で私の想像は裏切られました」と語っています。
とくに印象的だったのは、中南米での仕事の様子で、「すべて自分自身で企画」しつつも、実際には「20回くらい死にそうになった」というその奮闘ぶりでした。そして、大山さんが学生たちに送った「突破力」というキーワードは、学生たちのこれからにも、大きく影響するかもしれません。自分で考えること、すぐ行動すること、自分が成長しワクワクできる授業を取ること、「決めてしまえばどんな困難でも切り抜けられること」などをうけて、A.N.さんは、フェリス生であることの「メリットを最大限利用して、自分の望む方向に進みたい」と決意を新たにしています。
講演では、就活の「秘策」も伝授されました。このセミナーの様子は、学内誌の『英文学会報あんぐりあ』(2017年度号)にA.N.さんが書いた記事として掲載されています。ぜひオープンキャンパスで手にとって読んでみてください。
Only One Travel『ウユニ塩湖完全ガイド』ライツ社、2017年について詳しくはこちら