02interview
“わたしたち”
20161128
卒業してすぐは公立学校で教員(中学校・日本人学校)をしていました。今年の4月からは横浜市立大学に派遣され、現在は大学1年生の必修の英語の授業にTA※として入り、英語で英語を教えるための方法を学んでいます。2020年度からは中学校でも英語で英語の授業をすることになっているので、そのためのカリキュラム作りに生かすのが目的です。
※TA:Teaching Assistant。担当教員の指示のもと、授業の補助や運用支援を行うこと。
私が生徒と接するときに一番大切にしていることは「誰に対してもぶれない、公平公正であること」です。自分が思っている以上に、生徒たちは大人を見ています。人によって態度や言動を変えない、一貫性があることが生徒からの信頼にもつながると考えています。
終わりが見えない仕事なので、大変な部分は多々ありますが、社会人になっても行事や人との関わりを通し、一緒に喜んだり、感動を分かち合えたりする仕事は他にないと思います。
就職活動を始めた時は、総合職志望で一般企業を中心に活動をしていました。しかし、4年次の教育実習で全てが変わりました。連日、授業の準備で睡眠時間1、2時間という日々でしたが、「生徒のみんなが待っているから今日も一日頑張ろう」と思えるようなやりがいのある仕事をしたいと感じました。また、母校でお世話になった先生方と別の立場で話すことができ、さらに尊敬が深まり「学校」という場に戻ってきたいと思うようになりました。実習先の高校では授業以外でも受験の話などをして、生徒一人ひとりと関わることの大切さや喜びを実感し、教員になる道を選ぶことを決めました。
大学時代で思い出に残っていることは、「Ferris Debating Society」を設立して、フェリスでトーナメントを開催したことです。
高校の先生の影響で、大学ではディベートをやりたいと思っていました。しかし、当時のフェリスのE.S.S(英語研究会)ではディベートをやっていなかったので、1年生から他大学の練習に参加し、放課後や週末のほとんどは練習や大会への参加に充てていました。
フェリスでのトーナメントの時は、当時の佐竹学長が直接相談に乗ってくださり、トーナメント当日も見に来てくださいました。他大学では考えられないことだと思います。そしてディベートを通して知り合った他大学の先輩や仲間とは、専門も就職先も全く違いますが、今でも交流があり、たくさんの刺激を受けています。
フェリスには、小規模の大学ならではの温かさを感じます。先生方が学生の顔と名前を覚えていて、一人ひとりの学生を大切にし、「やってみたい」という気持ちを最大限に応援してくれる大学だと思います。またフェリスには、周囲に行動力のある学生も多く、たくさん刺激を受けました。
大学選びも職業選択でも共通するのは、「その場所で、自分が何をしたいか、何をするか」が重要だと考えます。自分で考えて動くことが必要です。それを教えてくれたのは、フェリスでした。
(2016年11月28日)