02interview
“わたしたち”
20161115
宗教センター主催のサマーキャンプに参加しようと思ったきっかけは、1年生の必修科目「キリスト教Ⅰ」の授業前に配られたプリントでした。大学に入学したばかりでキリスト教に関しての知識もほとんどありませんでしたが、プリントの内容からキャンプの様子がわかり、楽しそうだったことや宗教センターの職員の方からも説明を聞いて、参加することにしました。
参加した年のサマーキャンプは、「本当の友とは誰か?西洋古典と聖書に聴きつつ考える」というテーマでした。まず主題講演の中で、ダビデとヨナタンの関係を学んだ後、テーマについてディスカッションをしました。ディスカッションでは他の学生や先生の意見に触れ、様々な側面からテーマについて考えることができました。最初、私はキリスト教的な愛の考え方とはあまりそぐわない、「友人関係はgive-and-takeの側面が強いと思う」という意見を出していたのですが、その後の意見交換を通して、まだ私は「本当の友」というものがわかっていないのかもしれない、と改めて感じました。サマーキャンプがきっかけとなり、今でも「本当の友」についてふと考える時があります。
また、サマーキャンプで知り合った学生、先生や大学の職員の方など、垣根を超えた交流はたいへん実りあるものになりました。所属や立場も異なる人たちと、ともに机を並べて、講演を聞き、ディスカッションを行い、賛美歌を歌い、ともに食卓を囲み、花火やレクリエーションなどをしたことは、どれも貴重な体験でした。
私はサマーキャンプに参加した後「聖書研究会」にも入り、学校のチャペル・サーヴィスにもよく出席するようになりました。私にとって、サマーキャンプはキリスト教に深く関わっていくきっかけとなりました。
フェリスのスクールモットーは「For Others」です。日々、自分の中でその言葉の重みが増していくのがわかります。
私が所属しているコミュニケーション学科で学ぶ人々の文化や価値観は、多文化共生につながっていると考えています。宗教もそのひとつだと思います。
コミュニケーション学科の学びを通じて、より人間が共生できる世界を作るための小さな行いを積み上げられたらと思います。