01from ferris to you
“おたより”
20160720
4月14日と16日の2回にわたって発生した熊本地震は、一時18万人を超える避難者が出るほどの大きな災害となり、今もまだたくさんの方が自宅に戻れない状況が続いています。さらに6月末の記録的豪雨といわれる天候不順が追い打ちをかけています。被災された方には心よりお見舞いを申し上げます。
ボランティアセンターでは、地震の翌週18日に募金の準備を行い、19日から募金を開始しました。学内に広く協力者を募集したところ、九州出身の学生を含む約16名の学生が集まり、2週間にわたって学食前で募金活動を展開、5月13日には緑園都市駅前で街頭募金を行いました。宗教センターの協力も得て、お昼のチャペル・サーヴィスで募金の案内をしたり、授業でチラシを配布し案内をしたりしました。さらに、国際交流学部共同研究室、文学部共同研究室、言語センター、学生課、山手事務室、そして丸善キャンパスショップには募金箱を設置しました。また、演奏学科の先生方によるコンサートでも募金を行うなど、全学的な協力のもと、活動することができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
ボランティアセンターでは年間を通じて「現地に赴かなくてもできる支援活動」として募金活動を行ってきたため、そのときの経験が今回の熊本支援募金にも活かされ、すぐに募金を開始することができました。また、ボランティアセンターの学生スタッフに九州出身の学生がいて、「人ごと」ではなく、「自分たちごと」として受けとめ、みんなで協力しあうことができました。お寄せいただいた募金134,756円は、公益財団法人日本YMCA同盟(熊本YMCA)とセーブ・ザ・チルドレンを通じてそれぞれ地域コミュニティ復興や被災した子どもたちのために使われる予定です。
募金活動に参加した学生は、「今まで募金をする側だったのが、募金を呼びかける立場になるのは新鮮な経験だった」「募金して欲しいというよりも、立ち止まって関心を持ってもらいたいという気持ちが強かった」など、被災された方々に寄り添う体験を通じて多くを学びました。募金活動は6月末で終了しましたが、現地はまだまだこれからです。寄り添う気持ちを忘れずにいたいと思います。
ボランティアセンター 上條直美