01from ferris to you
“おたより”
20160215
2016年2月8日に歌舞伎座における観劇会を実施いたしました。参加者は総勢70名。初めて生で歌舞伎を観る学生も多かったはずですが、国文学会スタッフがイヤホンガイドを手配してくれたおかげで、物語や歌舞伎独特の約束事も難なく理解して鑑賞することができました。
鑑賞したのは昼の部に上演された『新書太閤記』。原作は吉川英治による同名の小説で、豊臣秀吉が青年・藤吉郎から太閤に上り詰めるまでを描く物語です。歌舞伎に脚色された初演は昭和14年(1939)。七代目尾上菊五郎が木下藤吉郎に扮した今回は20年ぶりの再演となります。
歌舞伎を鑑賞することに初めは緊張した参加者も、前田利家や軍師・黒田官兵衛など近年の大河ドラマの主人公になった登場人物も活躍する舞台に、次第とひき込まれたよう。
偶然にも原作者の吉川英治は横浜市に生まれた歴史小説家。フェリスとの縁を感じますね。
文学部日本語日本文学科 吉田弥生