20151221

様々な学びと多くの経験からたくましく輝く女性へ

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フランスをみて自分に気づく

ヨーロッパ統合やフランスの政治についての講義を担当しています。国際交流学部での学びは、学際的研究の要素が強く、いわゆる文学や法学、といった一つの分野に特化していません。たとえば私の担当する「フランスの政治」の場合、フランスが直面する様々な問題について、学生が日頃接しているニュースから問題提起を行い、その背景を歴史の中から紐解き、さらに今日の経済や社会と関連付けて講義をする、というように、多角的な視点から考察するようにしています。外国を学ぶ上で重要なのは、単に様々なことを覚えて物知り博士になるよりは、自分の国や自らを振り返る「鏡」として考えること。その国の取り組みが素晴らしいから全部真似たり、イメージが悪いから嫌い、というのではなく、それをヒントとして自分にとって、さらに日本にとってどういう意味をもつのだろうか、と考えるきっかけにしていくことが大切なのではなないでしょうか。

 

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留学をおすすめする理由

フェリスの特徴の一つは留学制度が充実していること。学生の様々な希望を実現する柔軟な制度が整っています。短期留学だけでなく、長期留学に行く学生も増えています。留学にあたって語学の勉強はもちろん大切ですが、留学前に、その国の歴史、そして政治、社会、文化に至るまで幅広く講義を履修することを進めています。実際留学後、ものの見方・考え方に幅が出て、貪欲に目標を設定して成長する、というタイプに変身することが多く、その成長ぶりに教員が驚くこともしばしばです。

フェリス写真人2

留学のもう一つのメリットは、タフになること。外国での生活は、日本での常識が通用せず、トラブルの連続でもあります。留学する学生には、「トラブルを楽しんでくるように」と話しています。というのもトラブルに直面することは、今後社会人になって誰もが遭遇するストレス環境への耐久や、克服力が身につくいい機会でもあります。トラブルに動揺せず、失敗を失敗とも思わないたくましさを身につけることが留学のもう一つの、その大きな長所だと思います。

 

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その先の将来へ

「自由と行動力」、これがフェリス生の特徴でしょう。そのため就職も大手ばかりでなく、一般的にあまり知られていないけれども世界的に定評のある企業や、ITベンチャー企業だったり・・・と様々です。また一つの会社に留まることなく、さらなる挑戦をして、自分の可能性を追求する卒業生も少なくありません。有名企業に腰掛け気分で就職、という選択肢は、時代の流れにも、フェリスの雰囲気にも合っていないようです。ぜひ中長期的な時代の変化を見据えて、自分のキャリアを選んで欲しい、と学生には話しています。

そういった意味でも、フェリスで最近力を入れているのは1・2年次からのキャリア教育です。入学当初からキャリアを考える様々な機会を設定し、将来に向けた意識改革を促しています。世間のイメージを覆すような、積極的でたくましい女性として社会に羽ばたいていくよう支援しています。

 

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フェリスを志望される方へ

フェリス女学院の歴史は古いですが、その教育は、新しさ、そして自由を尊重しています。そして、様々な可能性を実現する制度がそろっています。ですから、迷っているのであれば即行動すること。悩んでいるうちに、大学という限られた時間の中で貴重なタイミングを逃してしまうのが一番もったいない。フェリスは少人数制でアットホームな雰囲気であるため、教職員との距離も近く相談しやすい環境ですので、ぜひ活用して欲しいと思います。

大学は新たな出会いの場でもあります。フェリスでの大学生活を通じて、かけがえのない友人、多様な価値観、新しい知識、そして広い世界に出会い、みなさんの未来を切り拓いて欲しいと思います。

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