01from ferris to you
“おたより”
20150511
国際交流学部の海外環境フィールド実習では、二酸化炭素の排出(飛行機の燃料由来)を実質的にゼロにする「カーボン・オフセット制度」を適用しました。
この実習の内容は、地球温暖化による海面上昇で被害が出始めているキリバス共和国において、最大潮位の観察、住民への聞き取り、護岸のためマングローブ植 樹などでした(2015年2月17日~27日)。参加者15名の渡航によって二酸化炭素が合計45トン排出されましたが、「この排出を帳消しにしたい」と 受講生たちが希望しました。
今回の実習では、南海電鉄(社長:亘 信二/本社:大阪市浪速区)グループの日本エコプランニングサービス(社長:田中 恒治/本社:東京都千代田区)の提供するエコ・ツアーを採用していました。同電鉄では、奈良県吉野郡の社有林を整備しており、木々の成長に伴って吸収され た二酸化炭素が「排出権」として認証されています。この排出権をすべての受講生が購入し、カーボン・オフセットが成立しました。
受講生の一人は「キリバスの人々にあたたかく迎えていただき、島の生活や海面上昇の影響など、多くのことを学びました。キリバスの危機を少しでも軽減するために、私たちにできることをこれからも模索していきたい」と述べていました。