01from ferris to you
“おたより”
20150410
改めて、新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
フェリスも今日から授業スタート!
今回は、文学部・国際交流学部・音楽学部の学部長が担当します。
~カイパー記念講堂をもとに女子教育を紐解く~
文学部長 井上惠美子
私は、近代日本の女子教育の歴史(ジェンダー教育史)を研究しています。フェリスは女子教育史を知る上での生きた証拠の宝庫と言えます。先日の卒業式、そして入学式があった「カイパー記念講堂」も、関東大震災(1923年)の際に倒壊した校舎の下敷きになって殉職したカイパー校長の名を冠しており、1929年に建設され、2002年に改築されたものです。
カイパー記念講堂の内部を映した写真が2枚残っています。1枚は新築された時の献堂式のもので、壇上奥に米国の星条旗と日本の日の丸を交差させて大きく掲げています。もう1枚は1940年のフェリス創立70年周年記念式のもので、2本の日の丸になっているものです。米国と深いかかわりのあるフェリスでさえも、戦時下では(1941年の真珠湾攻撃以前であっても)星条旗を掲げることができなくなっていたことがわかります。激動の歴史の中にカイパー記念講堂は存在してきたのです。
フェリスは2020年に創立150周年を迎えます。さらにその先の記念式典や入学式・卒業式はどのようなものになるのでしょうか。晴れやかな気持ちで迎えたいものです。
~国際交流学部にようこそ!~
国際交流学部長 大西比呂志
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
これからの学生生活に大きな期待とともに緊張や不安もあるでしょう。でもご心配なく。国際交流学部には今年度皆さんと同じように新しく加わった教員が4人もいます。国際関係論の杉之原真子先生、キリスト教学の原口尚彰先生、朝鮮近現代史の新城道彦先生、中国近現代史の泉谷陽子先生です。そしてかくいう私も新しく学部長になったばかりです。
新年度というのは、これからどんなことがあるのか、どんなことができるのか、誰もが期待と緊張、不安とともにスタートする「新入生」です。少々の失敗はあっても初めてなんですから仕方ありません。国際交流学部の教員・スタッフは、そんなフレッシュな皆さんのチャレンジを精一杯サポートします。お互い頑張りましょう!
新任教員のみなさんと学内を見学しました
~山手の一本桜便り~
音楽学部長 立神粧子
山手8号館の一本桜は入学式の日にほぼ咲きそろい、1週間後の今日も春爛漫の姿を見せてくれています。一本桜の開花はこの上もなく待ち遠しく美しいものです。まだご覧になったことのない方はぜひ一度見にいらして下さい。運が良ければ花吹雪に間に合うかもしれません。
今年度音楽学部では、音楽芸術学科に50名、演奏学科に36名、3年次編入生2名、大学院音楽研究科6名、ディプロマ生7名、研究生2名を新たに迎えました。演奏専門実技、作曲、舞台制作、コンサートマネジメント、デジタル音楽制作、音楽ジャーナリズム、ポピュラー音楽理論、音環境デザイン、など多様なジャンルが新入生一人一人の活躍を待っています。音楽の学びを通して自己を磨き、社会でこの桜のように見事に花開いて下さい。