01from ferris to you

“おたより”

20141112

源氏物語の世界を訪ねて―ゼミ旅行に行ってきました―

宇治 平等院鳳凰堂の前にて

日本語日本文学科の3年生は、全員それぞれの専門を深める「専門ゼミ」に入り、4年生になるとそのゼミで卒業論文を執筆することになります。ゼミでは、勉学に励むのはもちろんのことですが、それぞれのゼミの特性を生かした研修旅行(通称「ゼミ旅行」)などが企画されます。

たとえば、私が担当しているゼミは、源氏物語に代表される日本の平安朝の文学を対象としていますので、毎年、2泊3日で京都に行くことにしています。今年は、9月8日~10日の日程で、1日目は京都御所、廬山寺、祇園など、2日目は上賀茂神社、下鴨神社、野宮神社、時雨殿、風俗博物館など、3日目は宇治の源氏ミュージアムや平等院などをめぐってきました。

源氏物語は京都(平安京)が主たる舞台となりますので、見あげる空の広さや、山の高さ、川のせせらぎや、空気の質感など、そこに身をひたすことによって、物語の世界を実感をもって思いやることができます。

行く場所については、それぞれの年のゼミ生たちの希望で決めますが、毎年、何かしら「テーマ」のようなものが見えてきて、おもしろく感じます。今年は「水」でしょうか。まだ暑い頃でしたが、多くの場所で、京都の清らかな「水」を感じることができました。地下水が豊富な京都は、「水の都」でもあるのですね。

京都はどこもすばらしい所ばかりですが、何か「テーマ」を決めておでかけになるのも楽しいかもしれません。

文学部日本語日本文学科 竹内正彦

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